霧のむこうのふしぎな町 (講談社青い鳥文庫 11-1)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061470217

感想・レビュー・書評

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  • こどものころ好きだったファンタジーの世界にまた足を少し踏み入れることが出来たような、そんな懐かしい気持ちになった。

    昔みたいにワクワク!ドキドキ!ほどまではいかなかったけれど、読んでる間、きちがい通りに私はたしかにいたなと思います。

    もとの世界へ戻るときの寂しさや、おみやげ袋からでてきたピコットおばさんからのピエロのえのついたかさを見つけたときの嬉しいリナの気持ちはとても良く伝わってきた。


    本を読むときに大切な感覚、忘れかけてたものをもう一度おしえてくれたようなそんな気がします。



    追記
    お面を被った少年、まさかお面がひょっとこだとは想像もしてなかったので、笑っちゃいました。

  • 小学生の頃に読んだ本の中でいちばん印象に残ってる1冊。
    いまだに太らないゼリーとか現れないかなって思ってる。

  • 小学生の頃に読んで、いまもまだ大好きなお話。

    ピエロの傘に導かれて、辿りついた不思議な街。
    ひと夏をそこで過ごすこととなったリナの
    不思議で、ほんの少しだけ寂しい、優しさの物語。

    さまざまな仕事を通してリナが少しずつ成長し、
    周りの人と繋がっていく様がとても頼もしく、そしてとても愛しい。
    もし子どもが生まれたら、
    小学生のうちに絶対一度は読んでほしい一冊です。

    **

    ずっと昔に読んでいたのに、
    千と千尋のモデルになったことを最近知りました。

    *ポニーテールの女の子
    *不思議な街で暮らすことになる
    *黒いドレスに、白髪を結い上げたおばあさん
    *「働かざるもの食うべからずだよ」

    こんなにも共通点があるのに、なんで気が付かなかったんだろう!

  • 小学生の頃に、何冊かこの人の作品を読んだ。当時は「地下室からの不思議な旅」が一番好きだったけれど、大人になって思いだすのはこの作品ばっかり。地元の町が、夏になると海霧に包まれる日が多いからかも。
    主人公の成長がよく分かって、それにつれて他のキャラクターも魅力を増していって、とても面白かった。

  • 「好きな本は?」と聞かれたら、きっとすぐに思い浮かぶ、でも、ちょっと恥ずかしくて答えられないかもしれない本。私にとって大切な思い出がたくさん詰まっているから。

    子どもの頃はあんなにも近かった世界なのに、大人になってしまった自分にはもう届かないのだとわかってしまう。読めば夢中で進めてしまうし、読み終わった時の幸せな気持ちはいつ読んでも感じられるのに、切ない気持ちが年々大きくなるようだ。

    それでも、毎年夏になると必ず読んでしまう。夏休みの子どもたちを見ると、ふと思い出すのだ。

    そのたびに幸せな気持ちになり、少し寂しくなる。
    いつか、自分の子どもにこの本を渡す時には、その寂しさもなくなっているのだろうか。

  • 本当に大好きな本です。
    25年ほど前に、小学生だった頃、自分のおこずかいで初めて買った本です。表紙のイラスト(これとは違う絵柄)を見た瞬間に、これだ!と運命的なものを感じたのを覚えています。今売られているものはイラストが変更になっていてとても残念です。
    久々に読み返してみました。大人には少し物足りない、というか、もっともっとリナと気ちがい通りの人々との交流を見ていたい気になりました。
    これからも大切にしたい一冊です。

  • 小学生の頃、ちょうど夏休みに初めて読んだ日のことを鮮明に覚えています。

    中学生ぶりに読んだのですが、きちがい通りは当時のまま色鮮やかに存在していました。

    ピコットばあさんを筆頭にイッちゃん、ジョン、ジェントルマン…魅力的でどこか浮世離れした皆と過ごした特別な夏休みは、これから先も夏休みの時期が来るたびに思い起こされるのだと思います。

    後、挿絵もこの竹川功三郎さんのものが一番好きです。

  • 30代の夢をなくした男の読む本ではない。

  • 中学生の頃からずっと好きだったけれど10年前の引っ越しの際に行方不明にしてしまいました。忘れられずに改めて探し購入。現在出ているものは挿絵がすっかりかわってしまったこと、使ってはいけない言葉として置き換えられている部分があるため、初版を探しまくりました。やっぱりこの挿絵がいい。

  • 夜中にふっと思い立って急に読みたくなって本棚を漁って発見。今から15年ほど前に小学生だった頃に読んだ本。結末に胸がきゅんとなった。きちがい通りはきっとどこかにあると思った。千と千尋の神隠しは間違いなくこの本にインスパイアされてるはず。子ども向けファンタジーも侮れない。子どもに読ませたい1冊。2011/101

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著者プロフィール

児童文学作家。岩手県生まれ。東北薬科大学卒業。大学在学中に講談社児童文学新人賞を受賞し、『霧のむこうのふしぎな町』でデビュー。ファンタジー作品を多く書き続けている。『牡丹さんの不思議な毎日』で産経児童出版文化賞大賞、『つづきの図書館』で小学館児童出版文化賞、『岬のマヨイガ』で野間児童文芸賞受賞、『帰命寺横町の夏』英語版でバチェルダー賞受賞など受賞歴多数。


「2023年 『トットちゃんの 15つぶの だいず』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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