だれも知らない小さな国―コロボックル物語 1 (講談社青い鳥文庫 18-1)

著者 : 佐藤さとる
制作 : 村上 勉 
  • 講談社 (1980年11月10日発売)
4.21
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  • レビュー :103
  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061470323

だれも知らない小さな国―コロボックル物語 1 (講談社青い鳥文庫 18-1)の感想・レビュー・書評

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  • 澄んだ心を持つぼくと美しい小山に住む可愛いコロボックル(小人)の交流を描いた心温まる物語。
    何年もかけ信頼を深めるぼくとコロボックル。時に焦れ、時に驚き、時に喜びながら彼らと彼らの小さな国を私は見守る。
    子供の頃に読みました、コロボックルを探しました、と多くのレビューに書かれていて羨ましいなぁと思うばかり。今の私ではヒイラギノヒコは来てくれないだろう。

    『コロボックル絵物語』のポストカードが付いていたのが嬉しい。佐藤とおるさんから有川浩さんへ、コロボックルはこれからも私達のそばに「ルルル…」。

  • 小2の次男に試に借りてみた。
    最初はわからない~ながい~だったのが途中から面白くなったらしく、ノリ出したら2日で読んだみたい。
    そのまま夏休みの読書感想文に(笑)
    せっかくなので私も読んだ。小学生以来の再読です。

    ”ぼく”は子供の頃に住んだ町の近くの小山の鬼門山に魅力を感じていた。
    鬼門山には昔小人の”小法師さま(こぼしさま)”が住んでいたという伝説がある。
    そしてある日”ぼく”はその小人たちを見かける。

    しばらくして”ぼく”は町を離れる。そして戦争。

    それから何年も経ち、戦争が終わり、大人になった”ぼく”はまた町に戻ってくる。
    鬼門山の情景は戦争が終わった後の心にスッと入ってきて、どうしてもここに住みたいという願いを強くする。
    ”ぼく”は鬼門山を買う決心をして、持ち主の許可を得て小屋を建てる。

    するとまた現れた、あの小人たちが。

    まずは三人の若者、ヒイラギノヒコ、エノキノヒコ(デブ)、ツバキノヒコ(気難し屋)。
    そしてまとめ役の老人
    ヒコ老人は”ぼく”を「セイタカさん」と呼び、小人たちの歴史を語り、そして自分たちの味方になってほしいという。
    ”ぼく”は彼らは、日本に昔いたという小人のコロボックルではないかと話す。

    互いに知り合えてこれから共に暮らしていけることを喜ぶ”ぼく”とコロボックルたちだが、
    ちょうど鬼門山に道路開発の話が出てきてしまった…。

  • 有川浩さん好きで『だれもが知ってる小さな国』の原点となった児童書の名作を読ませて頂きました
    日本でははじめての本格的ファンタジーになるのですね~
    戦前から戦中、戦後のお話しだとは思ってなくてちょっと驚き!!
    時代を感じさせず、とても読みやすかった♪
    こぼし様のルーツが、スクナビコナ!!
    ( *´艸`)日本神話好きなのでウキウキしてしまいました(笑)
    そしてアイヌ(北海道)ではコロボックル♪
    有川浩さんの『だれもが知ってる小さな国』でもコロボックルのくだりは出てきてました^^*

    セイタカさん、素敵ですねぇ~♡
    一作目では、まだおチビさんとは・・・( *´艸`)ウフフ

  • 有川さんの作品で、「だれもが知ってる知ってる小さな国」という本書の続編?関連本?が出されたと知って、久しぶりにこの本を手に取りました。20年以上ぶりかもしれない。

    コロボックルが登場する物語。
    読んだのは小学生の頃で、だいぶ内容は忘れていたのですが、幼心に戻ったようにわくわくしながら読みました。

    そういえばこの本を読んで自分が生きている世界以外の世界の存在をちょっと身近に感じたりしたんですよね。「霧のむこうのふしぎな国」とかも大好きだったし、指輪物語にも夢中になったなあと懐かしい気持ちが次から次に湧き上がってきました。

    さて、子どもの頃は気づかなかったけれど、本書はちいさなものに対する眼差しがとても優しい。そしてあとがきに書かれていた言葉が胸に残りました。いわく、

    「わたしがこの物語で書きたかったのは、コロボックルの紹介だけではないのです。人は、だれでも心の中に、その人だけの世界を持っています。その世界は、他人が外からのぞいたくらいでは、もちろんわかりません。
    それは、その人だけのものだからです。そういう自分だけの世界を、正しく、明るく、しんぼうづよく育てていくことのとうとさを、私は書いてみたかったのです。」

    そうです、本書は、幼い頃に見つけた自分の世界を大事に信じ、守りぬく人が描かれた物語でもあったのです。
    諦めないことの大切さを、チャーミングに描いていて夢を見せてくれます。

    ちいさい頃に読んだ本を大人になっても大好きだと感じられることは、とても幸せなことだなとしみじみ感じ入りました。

    大切なものを思い出させてくれるようなこの本は、長い時を経てなお愛されるのがよくわかる素敵な1冊でした。

  • 「幼い頃からの愛読書がある、というのは幸福なことだと思う。」解説の最初の一文です。
    この本は小学生のころ大好きだったシリーズの一冊で何度もシリーズを読み返すほどでした。

    最近、もう一度読んでみようかなと思ったのですが、読み始めたら「あれ?こんなお話だったっけ?」という印象。
    しかし、読み終えてみると、主人公が幼いころに抱いた夢をかなえるために可能性を広げていくことや、ヒコ老人の「なんでもやってみるつもりにならないといけないな」と言う言葉は、今の自分の生きている根底にあるものだということがわかりました。
    子供こころにもしっかりと何かを植え付けるのが読書なのだと実感した読み返しでした。
    シリーズ他のも読みなおそう。

  • 私にはじめて本を読む楽しさを教えてくれた本。

    小学生の時に読んで、とにかくその世界に夢中になった。
    何度も読み返し、シリーズの全て読みつくした。

    コロボックルは本当にいる。
    きっと一生懸命勉強をしたり、家の手伝いをしたりしていたらいつかきっと逢える。
    そう信じていた。
    鉛筆削りのかすをすぐに捨てなかったのは、彼らが現れた時のため・・・。
    手にするのものが鉛筆からシャープペンに変わったように、自分も少しずつ大人になり、彼らのことを思う時間が減っていったけれど、いまでももしかしたら・・・と信じている。

    当時読んでいた本はハードカバーだったと思う。
    大人になって本屋さんでこの本を見つけた時は運命だと思った。もちろん購入して再読。

    私にとって大切な本のひとつ・・・。

  • 小学生の時に図書室でコロボックルと出会わせてくれた一冊。秘密基地のような木の上の様子、川から流れてきたコロボックルとの出会いのシーン、本当に印象的でした。大学生になって読み返したら、実は単なるファンタジー小人物語ではなく、背景に戦後の社会問題や作者が込めたメッセージがあることに気付き、また新たな作品世界に触れた気がしました。読者も成長するのだということを身をもって実感させられた作品です。しかも解説を恩師が書いていたなんて、ハッピーサプライズ!

  • 小学校の図書室で初めて読んだ、だいすきなお話。
    当時は本気で探したり待ったりしていました。
    今でももしかして?と思うことあり。

  • 小学生の時何度も読んだ。
    どうしてぼくのまわりには、コロボックル
    がいないんだろう。切なく悲しくなった。
    本を閉じた後、黒い小さな影が、視線の隅っこ
    を通り過ぎる様な気がした。
    るるるるって早口でコロボックルがしゃべる
    のがきこえたような気がした。
    いつかおちび先生のような人に出会えるのだろう
    かと思いこれもまた切なかった。

  • 小学校高学年くらい向き

    人間の世界の中に、小さな世界が展開される。
    この地球に生きているのは、人間だけではない。
    想像力豊かになる作品。
    環境問題を考えるきっかけにもなりそう。

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