ムーミン谷の夏まつり (講談社青い鳥文庫)

  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061470460

感想・レビュー・書評

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  • <夢の中の出来事のように、見えない手に操られ、世界は動く。>

    ムーミンのアニメの歌は覚えている。
    独特のおっとりした風貌のムーミンとその彼女。旅するスナフキン。皮肉屋のミィ。地面から生えてくるニョロニョロ。そんな登場人物たちも何となく覚えている。
    だからおそらく、アニメは多少は見ていたのだと思うのだ。
    だが、どんなストーリーだったのか、ちっともさっぱり覚えていない。
    今回、ちょっと機会があって、読んでみた。

    「ムーミン」はフィンランドの作家、トーベ・ヤンソンが生み出したシリーズものである。主人公のムーミントロールは妖精の一種で、ムーミン谷と呼ばれるところに住んでいる。ムーミン一家以外にも(人ではない)さまざまなものたちがときには仲良く、ときには衝突しながら暮らしている。

    このお話では、激しい雨により洪水が起き、ムーミン谷は水に呑まれてしまう。皆は、流されてきた大きな家(実は劇場)に移り住むことにする。
    その後、ムーミンたちが皆からはぐれたり、ムーミン谷を目指していたスナフキンがてんやわんやの状況になったり、さまざまなことが起こる。
    だが、終盤に向かって、作者の優しい手がふわりと陰で動き始め、あの人・この人を包み込み、あるべき場所にそっと置いていく。

    読んでいると、どこか、子供の頃見た夢を思い出すのだ。
    まわりの世界は当然のように動いていくのに、自分はなぜこうなっているのかさっぱりわかってはいない。わからぬまま、ただただこれはこうなるのが当然なのだ、という思いだけが浮かぶ。

    見ていたはずのアニメのストーリーをまったく覚えていないのは、このお話が、ある意味、ストーリーを楽しむというよりも、「世界観」自体を味わうものだったからではないのか、とふと思う。
    ムーミン谷を去り、しばらくぶりに訪ねたとしても、それはきっと変わらずそこにある。いろんな出来事があったとしても、おそらくそこに流れる空気は変わらない。

    ・・・それを確かめるためには、シリーズの他のものも読んでみなければならないけれど。


    *ムーミントロールはとても性格のよい男の子だ。こんな彼氏がいたら、というよりは、こんな息子がいたら楽しいだろうな、という感じ。

    *ヘムルの人たちというのが出てくるのだが、これがよくわからない。ムーミンとはまた別の種族の妖精みたいなものだろうか・・・?

  • 懐かしの青い鳥文庫。スニフがいなくて寂しい。ハードカバーより絵が小さいけれど軽くて読みやすい。

  • ■き101
    #ムーミン谷の夏まつり
    #1階本棚
    #小学校中学年から

    ■出版社からの内容紹介
    平和な6月のムーミン谷を、突然おそった大洪水。流れてきた劇場に移り住むことになったムーミン一家は、すっかり劇団員気分!いっぽう、水に流されたミイとぐうぜん出会ったスナフキン。木の上に取り残されてしまったムーミントロールとスノークのおじょうさん。バラバラになった仲間たちは、ついに劇場で再会!夏まつりが、いよいよはじまります!!国際アンデルセン賞大賞受賞作家トーベ・ヤンソンがおくる傑作ファンタジー。小学中級から

    #221ページ
    #寄付本

  • 小さい頃はあまり好きになれなかった
    性格のこたちも、
    今読むと、その感情は誰もが持ってて、
    でもなかなかそれを出すというのは
    難しいよね。
    というのを出してくるから
    強烈になるというか、
    そういう強烈さを一人ずつ持ってるから
    魅力的になるというか

    おっと、これは言い過ぎです…と
    どきっとしても、
    ちゃんとあとでフォローする感じとか、
    優しさがちゃんとあって。

    6月は夜も明るいとあって
    それだけでもうきうきしてしまう。
    わくわくして明るくて、
    時にははちゃめちゃだけど、
    誰かがちゃんと
    (おかしな方向にのことも多々あり)
    冷静だったり、
    しっかり冒険して
    まあるくおさまって
    にこにこ。

    ミムラ姉さんの
    「あの子(ミィ)にであった人のほうが心配」
    という言葉に、確かに…。と
    笑わずにはいられなくて、
    ミムラ姉さんのミィへの
    優しさがあったかくて。
    (ミィの姉さんへの優しさも。)

    ムーミンママやパパもかな、
    (いや、パパはちょっとそれとは違うときも…)
    受け入れるけど、
    丁度よい距離で接っせるあの感じは、
    とても素敵だなあ。

    記憶よりもみんなすっごい
    周りを巻き込んでわいわいしてて
    新しい発見だらけでした。

  • 2015/01

  • 優しい気持ちになれる。
    ユーモアの中に、ときどき深い言葉が潜んでいる。それを探す楽しみがある本

  • ムーミン谷は洪水になって、みんなで劇場に避難しますが、ミイやムーミンとスノークのおじょうさんはいつの間にか離れ離れに。とんでもない大災害に見えるのに、みんなはいつも通りで不思議な安心感があります。スナフキンが森の子どもたちと過ごすシーンがなんか好き。前作からのミイやミムラねえさんが本格的に登場しますが、なぜかスニフは登場しませんね。ほのぼのしているようで、彗星といい、この話といい、ムーミンは災害に見舞われることが多くて、題材としてはほのぼのとはかけ離れています。でも、読むとなんだかほっこりするんですよね。

  • ムーミンシリーズはホラーと心得て読むべし。全体的に。

  • こんなに優しくて愛らしくてユーモアに満ちた物語がほかにあるだろうか

  • 内容ももちろん大好きだけど、あとがきも好き。ムーミンにでてくる登場人物は、みんなそれぞれ欠点や短所を持っているけど、お互いそれを認め合い仲良くやってるみたいな感じのことが書いてあった。

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著者プロフィール

1914年、ヘルシンキ生まれ。画家・作家。父が彫刻家、母が画家という芸術家一家に育つ。1948年に出版した『たのしいムーミン一家』が世界中で評判に。66年、国際アンデルセン賞作家賞、84年にフィンランド国民文学賞を受賞。主な作品に、「ムーミン童話」シリーズ(全9巻)、『彫刻家の娘』『少女ソフィアの夏』(以上講談社)など。

「2023年 『MOOMIN ポストカードブック 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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