アラビアンナイト まだ知らないふしぎな国へ (3) (講談社青い鳥文庫)

  • 講談社 (1988年1月1日発売)
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  • 本 ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061472501

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  • シャマルダルの宝
    愚兄二人に亡き父の財産を失くされ、漁で母親を養うジュドル。ある日、カルン湖でモロッコ人に不思議なお願いをされる。

    アブー=ハサンのおなら
    再婚の結婚式の当日、やらかしてしまったハサン。

    アブー=ムハマンドの話
    怠け者のムハマンドが大金持になった訳、1匹の毛の無いサルから始まるお話。

    魔法の泉
    幼い頃から結婚の約束をした隣国の姫に会いに行く途中、王子が飲んだ泉の水は。

    うそつきブハイト
    キズがひとつだけある奴隷のブハイト。

    陸のアブダッラーと海のアブダッラー
    貧乏な漁師のアブダッラーが海中に住むアブダッラーに出逢う。

    アラビアの文化が怪しくも美しい。
    きらびやかで奴隷に傅かれるのが当然な文化。
    相変わらず、三人兄弟の上の兄どもは全くどうしようもないし、主人公が純粋で騙されやすく、ヒヤヒヤする。
    女性が主人公だったら、もっと狡猾なのかも。

  • 青い鳥文庫版アラビアンナイト第三巻。6話収録。長さにムラがあり、本の半分のページをしめる<シャマルダルの宝>が印象的。終始ヒヤヒヤしながら読み進めるが、お人好しにも限度があるという教訓的なオチが容赦ない。全体的に「お呼びですか〜♪」と来る<魔神>が目立つ巻。魔神の世界にも色々と序列があり、良いやつも悪いやつもいるようで。他の話でもたびたび見かける<ハールーン=ラシード王>と<赤い王>、ヘビの一族などが気になる。

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著者プロフィール

1948~1993年。大阪府に生まれる。メキシコ大学でスペイン語を専攻ののち、1972年より京都外国語大学アラビア語科、田中四郎教授の研究室に学ぶ。その間、アラブの人々の生活・風俗習慣についてのエッセーを多数発表。おもな訳書に『スペインむかし話』『アラビア物語』(講談社)、『漁師と魔神』『王様の指輪』(国際情報社)などがある。

「2014年 『アラジンと魔法のランプ 新編 アラビアン ナイト』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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