クレヨン王国黒の銀行 (講談社青い鳥文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061472532

作品紹介・あらすじ

美穂は中学1年生。バスも通わぬ山奥の祖父の家へ、ふもとの町の銀行員・彰子の愛車で出発。ところが、とちゅうで助けた男女は、なんと銀行強盗!車は乗っとられ、雨が降りだした山道をとぼとぼ歩くはめに。だが、雨やどりした洞くつで、クレヨン王国黒の銀行のキャッシュカードを手に入れたことから、美穂と彰子は、強盗に猛反撃を開始した…。夢と楽しさにユーモアとサスペンスが加わり、読みのがせません。

感想・レビュー・書評

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  •  初読。人気があるのは知っていたが、幼少期は赤・黄・ピンクなどわかりやすくカラフルな色が好きだったので読まなかった作品。昭和のノリというか美穂と彰子の掛け合いについていけない部分があり、子どもの頃に読んでいたらもっと好きになれたのにと思うと少し残念。銀行強盗が自然の力で改心していく様子が微笑ましい。人工物ではない黒いものなら何でも引き出せる黒の銀行が面白い。おじいちゃんはもちろん、美穂や彰子も植物や鳥の名前をよく知っており、自分を含め現代人は生物に関する知識をどれだけ持っているだろうか、と考えた。

  • 今シリーズにしては珍しく大人のただの悪役(泥棒)がでてきて、いつもと違う始まり方。
    祖父の家で祖父を守りながら泥棒を相手に演じる場面が一番面白かった。
    黒の銀行から色々引き出して泥棒の邪魔をしたりして、便利に使う。

  • この話口調は本当に独特ですね。
    この口調だけで時代を感じられる。

  • 小学生の頃夢中になっていたクレヨン王国。
    かなりの大冒険でワクワクした大好きな一冊だったけれど
    小2の娘主人公が大人っぽすぎて今一歩のめり込めなかった様子。4年生くらいになったら読むらしい。

    子供にちょうどいいスリルが満天

  • 黒だけがピックアップされるというめずらしい一冊なのに、とってもファンタジックで楽しめる。『どきょう、あいきょう、すっとんきょう、オオッ!』

  • クレヨン王国シリーズの中でも好きな話。

    鯉の口の指を突っ込むと黒の銀行に行けるという場面が印象的でずっと記憶に残っていた。

    神様からもらった自分の黒いもの。
    人間の場合は目や髪。
    長い髪でも1ブラックにしかならないのだからラッキーカードを拾わないと自分で預金するのは難しそう…。

    最後1ブラックだけでも残っていたらなあ、と思わずにはいられない。
    解約されたというのは忘れていて、残高が0になったからもう行けなくなったのだと記憶していた。

    美穂と彰子ちゃんの掛け合いや銀行員たちの掛け合いが、よくもポンポン出るなと笑える。
    十数年も前の作品だから掛け合いのセンスは今の子供たちにはちょっとピンと来ない気がするけれど。

    おじいちゃんが入院したり、橋や道路が直せなくて結局はダムに沈んでしまう終わりになったら嫌だなあと思ったけれど、そんな心配は無用だった。
    安心の出来る自然に優しい終わり方。

  • 久しぶりに再読

  • なつかしいなあ。泣いた。自然のなかで暮らす話はすべて好きなのかもしれない。

  • 絶版になっているので、古本屋さんで見つけて購入。小学生の頃このシリーズ一生懸命読んだなぁ、と懐かしくなった。
    まっすぐに読める本。大人が読んでも面白い。

  • 作者がノリにのって書いたという一冊です。ユーモアあふれるサスペンス調。
    タイトルの黒の銀行が面白いですね。なんとお金の代わりに黒を預けられる銀行なのです。主人公美穂と彰子ちゃんの掛け合いや犯人との対決が読みどころです。オチがスッキリしていて、印象に残っています。

    詳しくは http://d.hatena.ne.jp/ha3kaijohon/20120715/1342300452

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著者プロフィール

名古屋市生まれ。早稲田大学文学部国文科卒業後文筆活動に入る。1956年 オール読み物新人賞受賞。1963年 モービル児童文学賞受賞。1964年 『クレヨン王国の十二か月』で第5回講談社児童文学新人賞受賞。1968年から1988年まで、自然に親しむ心をもった児童を育てる目的で学習塾を開く。
2012年逝去。主な著書に『クレヨン王国』シリーズ47タイトル、『静かに冬の物語』(以上すべて講談社刊)などがある。2012年逝去。

「2016年 『クレヨン王国黒の銀行(新装版) クレヨン王国ベストコレクション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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