クレヨン王国 月のたまご PART5 (講談社青い鳥文庫)

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  • 講談社
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061472600

感想・レビュー・書評

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  • ダマーニナやダガーらのそれぞれの思惑などが語られ、実際にはどうゆう展開になってくるか。
    三郎は子馬に導かれて沼に潜り、水色のたまごのようなものに近寄ると海の小人達が暮らしていた。
    エビやカニを養殖して町を作ろうとしていた。
    巧みな筆遣いで紙に絵を描き三郎に情報を伝える。月からタマゴラインで水色のもやの宇宙船に乗り沼に来たこと、人間は元々陸の小人であり海の小人と兄弟であること、人間によりたくさんの小人が犠牲になっていること、月のたまごがあれば双方が仲良く暮らしていけること。

    しばらくまゆみと過ごしていた目が見えなかった白い子馬は、たまたま居合わせたマート=ブランカ大尉に手術ですぐ治ると言われ、子馬は凄い名馬になりそうだと期待して手術するが、療養中に姿をくらます。そして三郎が発見し、元気そうでなにより。

    アラエッサとストンストンはナレンナーの元を去る、アラエッサは店のオーナーのフィアンセを侮辱したと勘違いされて解雇、アラエッサの生まれ育った水車小屋に行くと既にその村民らは引っ越しておりワーガスが隠れ家にしていた、修道女オルガの時計塔ぶらさがり事件、カメレオン元総理のぎっくり腰、白い馬はまゆみから三郎の元へ

  • みんな迷子。
    いるべき場所が見つからず彷徨っている。
    彷徨っていたら1巻終わっちゃった。

  • 海の小人の家である貝、色彩豊かで美しいなあ……

    カメレオンと三郎が食べているエビだのカニだのがおいしそうで!
    ヘリコプターを不時着させた付近の沼で、懸命に体力を快復させようとしているのに、その透きとおるようなエビだとか、ふしぎな歯ざわりでカメレオンをうならせたカニだとかがおいしそうでたまらなかった(笑)

    まゆみへの思いを口にさせられた三郎に、カメレオンが「ただの十九歳だ」と言ったことと。
    ぎっくり腰を起こして、動けなくなったカメレオンが、腰をいたわれと言うことと。
    幼馴染で育ってきたふたりの、どうしようもない年齢の差の書き方がすごい。
    そして、ヌラリンのあたりであれほどの切れ者ぶりを表したカメレオンが、カニ・エビに喜んで、ぎっくり腰で痛がって、まゆみオンに化けて三郎を困らせるあたりが、ああふたりはやっぱり気のおけない友人どうしで、人はどれだけ年を取っても、子どもの部分がなくなるものではないんだなあと思う。

  • まゆみを助けに行く道で三郎は親友のカメレオン総理の救出に成功。あらためてまゆみを助けに行こうとすると今度はカメレオンのぎっくりごし;そしてまゆみは小馬のピーターとともに別れた水車小屋へ向かう途中…。とまあ皆寄り道して、冤罪をかけられながらも結構のんき者です;;水の中でふわふわと飛び交う表紙の小人たちが可愛い。さて物語は真ん中を過ぎましたが、次こそまゆみちゃんと三郎さんは再会できるのか。

  • 王国の平和のため、立ち上がった三郎とまゆみ。三郎は、ヘリコプターでカメレオンを救出したものの、見知らぬ土地に不時着。行くべき方向も分からず、自給自足の生活を送る中でピーターに出会うのだった。一方、まゆみは助けてくれた白馬のピーターをつれて、町へ戻る途中、尼僧のオルガと道づれになるが、ピーターとははぐれてしまう。三郎が生きていることをさとったオルガは、クレヨーン市の時計台にあがり、大パフォーマンスを行うが・・・。

    ようやくジンジャーを助けられて良かった~。こんなにひどい目に遭ってるのに、ダガーのことですら達観したような目線で物事を眺められる彼の肝の太さには感服。こんなおじさんいいなと思う。周りはちょっと迷惑かもだけど、味がある。ピーターはサードとまゆみを結んでくれるのかなぁ・・・まだ再会できない二人だけど先が気になります。オルガさんカッコいいしマート=ブランカもこれからカギを握りそう。脇役たちが本当に生き生きとしていて引き込まれる作品。

  • 0608

  • 読むべき愛はここにあるのだと思う。どんな小説より先に、人間はこの様な恋の小説を読むべきなのだと。

  • 読んだだいぶ後での記録なので、記憶が曖昧。。。
    とにかく、同時並行に色んな事が起こりすぎて、なかなか進まない感じです。早く次々!

  • ダガーから政権をとりもどし、王国の平和を戻すため、三郎とまゆみは旅立つ。

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著者プロフィール

名古屋市生まれ。早稲田大学文学部国文科卒業後文筆活動に入る。1956年 オール読み物新人賞受賞。1963年 モービル児童文学賞受賞。1964年 『クレヨン王国の十二か月』で第5回講談社児童文学新人賞受賞。1968年から1988年まで、自然に親しむ心をもった児童を育てる目的で学習塾を開く。
2012年逝去。主な著書に『クレヨン王国』シリーズ47タイトル、『静かに冬の物語』(以上すべて講談社刊)などがある。2012年逝去。

「2016年 『クレヨン王国黒の銀行(新装版) クレヨン王国ベストコレクション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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