アラビアンナイト アリ=ババの物語ほか (6) (講談社青い鳥文庫)

  • 講談社 (1992年1月1日発売)
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  • 本 ・本 (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061473614

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  • 青い鳥文庫版アラビアンナイト第六巻。3話収録。<アリ=ババの物語>は「ひらけ、ゴマ!」しか覚えてなかったけど、こんなにスリリングな話だったか。これ、主人公はアリババというより、女中のムルジャーナじゃん。<ザイムと魔神の王の物語>はシンプルで美しい物語にオチているように見えるけど、騙して連れて行く部分にモヤっとする。<三姉妹の物語>は序盤で結末が読めてしまうものの、そこに至るまでの出来事と感情の起伏がよくできていて面白い。アラブ世界で描かれる女性専用の部屋「ハレム」について解説で言及しているが、外出時には目立たないように顔をベールで隠し、自宅のハレム内では身内のために美しく着飾るというのは、我々の文化とは逆なんだよなぁと改めて考えさせられた。

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著者プロフィール

1948~1993年。大阪府に生まれる。メキシコ大学でスペイン語を専攻ののち、1972年より京都外国語大学アラビア語科、田中四郎教授の研究室に学ぶ。その間、アラブの人々の生活・風俗習慣についてのエッセーを多数発表。おもな訳書に『スペインむかし話』『アラビア物語』(講談社)、『漁師と魔神』『王様の指輪』(国際情報社)などがある。

「2014年 『アラジンと魔法のランプ 新編 アラビアン ナイト』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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