天井うらのふしぎな友だち (講談社青い鳥文庫 11-3)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061473645

感想・レビュー・書評

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  •  小学生の時、旅先で待ち時間に読む用にって買ってもらった本。私の読書好きは、この一冊から始まった。もう何回も何回も読んだ。
     ファンタジーって、キラキラしていて憧れるようなキャラクターが登場するようなイメージだったのに、この本は全然違う(笑)。ふしぎな力を使う4人は、ごま塩頭おじさん、ふりふりの服を着たおばさん、よく喋るアヒル、ゼリー状の謎の生物。大冒険が始まるわけでもなく、燃える戦いがあるわけでもなく。でも読み進めるにつれて、この4人組がどうしようもなく大好きになる。
     大人になるにつれて忘れていくものを思い出させてくれる、今も大切な一冊。
     この本が気に入った人には、ぜひ『りんご畑の特別列車』と『かくれ家は空の上』も読んでほしい。思わぬ再会があるはず。

  • 「霧のむこうのふしぎな町」「地下室からのふしぎな旅」に続いて読んだ本。
    小学生の頃に読んで、大人になって読み返したけれども、愛すべきへっぽこないじらしいキャラクターがたくさん出てきて、やはり良い本。
    個人的にちょっと宇宙人っぽい展開は今も当時も苦手で、本書でもついていけなくなり、物語に入り込めなかったのが残念。(個人の感想です。)

  • 【あらすじ】
    紅(べに)と了(りょう)姉弟がひっこしてきた家の天井うらに、時代おくれの、おかしな4人組も部屋をつくって住みつきました。紅たちには、はっきり見える4人なのに、おとうさんにも、おかあさんにも見えない、このふしぎな人物の目的は……。紅たちと4人組がくりひろげる、スリルあふれる夢がいっぱいの長編ファンタジー。

    【感想】

  • 小学生のころ読んでそのあとも1回くらいは読んだことあったかもしれない。
    相変わらず内容をすっかり忘れていたけれど、紅がショートヘアなのにヘアピンをいつも差している理由のシーンは覚えていた。

    子どものときに読んでもそれはそれで面白いとは思うのだが、この話は成長してから、大人になってから読んだ方が重みが伝わって来る。
    もう忘れてしまった小さいころの夢、幼いときに遊んだおもちゃ…。
    成長することは大事だけれど、そういう子どものときに大切にしていたものはいつまでも忘れないでいたい。

    ユリアンのことは、宇宙怪獣ではなく、火星人か宇宙人だと思った。

    ゴフジョは、トイレで会ったからご不浄…という名前にしたのかと思ったら、トイレの神様、厠神だった。
    作中には、お腹に赤ちゃんがいる人がトイレをきれいするとかわいい赤ちゃんが生まれてくると言われていると書かれていた。
    「トイレの神様」のあの話もトイレをきれいにしている女の人はきれいになれるという内容だったのを思い出した。
    あの絵本もそういう言い伝えがもとになっていたのか。

  • 小学生のときこの本を読んだ後に
    出だしを真似た小説を自分で書いた!(笑)
    最高のファンタジーです。

  • 父が買ってきてくれた本。家の様子を一生懸命想像しながら読んだなぁ。ちょっとのんきなみんなと一緒に私も冒険(?)したい!何もないところでつまずくと、今でもこの本を思い出します。

  • 大好きで大切でたくさんの思い出がつまった本。

  • 少しずつ徐々にわたしたちは忘れてしまう。
    忘れられたものたちは哀しみを胸に抱き今も暮らしている。
    けれど、もう一度一緒に暮らすことはできるはず。
    紅と了のように。

  • 出会えて良かった本。今読んでも、初めて読んだ時のわくわく感がよみがえってきます。

  • 小学生の頃に読んだ。わるものに捕まったときの脱出用にヘアピン(牢屋の鍵をピッキング)をさしてる、というのが妙にツボだった。

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著者プロフィール

児童文学作家。岩手県生まれ。東北薬科大学卒業。大学在学中に講談社児童文学新人賞を受賞し、『霧のむこうのふしぎな町』でデビュー。ファンタジー作品を多く書き続けている。『牡丹さんの不思議な毎日』で産経児童出版文化賞大賞、『つづきの図書館』で小学館児童出版文化賞、『岬のマヨイガ』で野間児童文芸賞受賞、『帰命寺横町の夏』英語版でバチェルダー賞受賞など受賞歴多数。


「2023年 『トットちゃんの 15つぶの だいず』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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