クレヨン王国デパート特別食堂 (講談社青い鳥文庫 20-28)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061473850

作品紹介・あらすじ

カエルとツバメをさがしに町へ出た古時計の長針はやまるくんと、短針おそまるくんがごちそうになったウナギのかば焼き(「はやまるくんおそまるくん」)。手術代のかわりに貸りた"おどるフルーツの木"「フルーツ仙人と、ふつうの医者」。オウムのすきなアイスクリーム、キツネおやじのつくる名物天丼など、おいしいお話7編がはいっています。小学中級から。

感想・レビュー・書評

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  •  デパートの食堂が舞台の不思議なお話かと思いきや、食べ物を題材とした7編の短編集。どの話もクレヨン王国らしくて好きだが、『フルーツ仙人と、ふつうの医者』『はやまるくん おそまるくん』『小さなアジのいのり』が良い。『キツネおやじの店じまい』は小学生の時に読みたかった。幼いなりに感じることが何だったのか気になって仕方ない。小学生には理解できないとは思わないなぁ。
     児童文学だが、勧善懲悪のわかりやすい構図に単純なハッピーエンドの話は多くない。このほろ苦さこそがクレヨン王国シリーズの持ち味だ。

  • アイスクリーム好きのオウムが可愛くて1番好き。
    幼稚園で流行っているゲームが面白かった。

    「極楽いき、発車、オーライでございます。」
    「地獄へ落ちろ!」

    勉強するゴイサギくんの挿絵も、この本を読んでいたりして面白かった。
    全体的にふふっとなる可愛らしさのある話が多いのだが、少し物足りなかった。
    きつねオヤジはおやじあるあるだった。
    年相応の相手と付き合えばいいのに、若い娘とまともに付き合えると思い込み、同い年の異性を女として見ない。ストーカーや脅迫に走らない分、良心的。

  • 7つの短編が収録されている本。もともとはNHKの子供向け番組のために書かれたお話が元になっているそうです。この本の中の「小さなアジのいのり」というお話が私は大好き。
    アジのキラキチの純心が、汚い私の心を少しだけキレイにしてくれたような気がする(笑)。
    このお話だけは何度も読みたい、と思ってしまいました。

  • 少し難しい話が多かったけれど、クレヨン王国の短編集ってとても好き。短いのにけっこう深く、しんみりしんみりする。きつねおやじ、チューリップ、おそまるくん、キキとココ。色とりどりの独特な世界。

  • クレヨン王国シリーズの短編集。一つ一つは読みやすいけど、少し物足りないかも…

  • 小魚とチューリップの話がすき。鯵だったような気がするんだけど忘れちゃった

  • エスカレーターには気をつけましょう。

  • 文字通り、おいしい物語。大好き。

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著者プロフィール

名古屋市生まれ。早稲田大学文学部国文科卒業後文筆活動に入る。1956年 オール読み物新人賞受賞。1963年 モービル児童文学賞受賞。1964年 『クレヨン王国の十二か月』で第5回講談社児童文学新人賞受賞。1968年から1988年まで、自然に親しむ心をもった児童を育てる目的で学習塾を開く。
2012年逝去。主な著書に『クレヨン王国』シリーズ47タイトル、『静かに冬の物語』(以上すべて講談社刊)などがある。2012年逝去。

「2016年 『クレヨン王国黒の銀行(新装版) クレヨン王国ベストコレクション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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