紫式部―「源氏物語」の大女流作家 (講談社火の鳥伝記文庫 65)

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  • Amazon.co.jp ・本 (197ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061475656

感想・レビュー・書評

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  • (2008.03.20読了)
    「小説紫式部 香子の恋」三枝和子著、福武文庫、を読んだのですが、ちょっと物足りないので、手軽に読める伝記を入手したので読んでみました。
    入手しやすい伝記は、子供向けなら講談社火の鳥伝記文庫、大人向けなら清水書院のがあります。
    「小説紫式部 香子の恋」と重複するエピソードもありますが、それ以外の話題もいくつかあり楽しめました。最後には、源氏物語の内容の簡単な紹介も書いてあります。紫式部の娘の賢子のことにも触れています。

    ●紫式部(12頁)
    紫式部は、一条天皇のきさきの彰子に仕えていたとき、藤式部と呼ばれていました。
    藤は、藤原の「藤」です。式部の生まれた家は藤原氏でしたから、その一字を取ったのです。式部となぜ言われたかといえば、父為時が、式部大丞を務めたことがあるので、その娘も、式部と呼んだらしいのです。
    藤式部は、紫式部と呼ばれるようになりました。藤の花の色は紫だから、とか、「源氏物語」の「紫の上」からという説もあります。
    ●清少納言(14頁)
    「枕草子」の著者、清少納言の清は、家の姓が清原だったから、その一字を取ったものです。
    ●「紫式部日記」(124頁)
    「紫式部日記」は、紫式部が、藤原道長に「皇子の生まれる後先のことを、細かく書きとめて欲しいのだ。」と頼まれて書いたものといわれています。
    道長と紫式部の「女郎花」に関するやり取りは、「紫式部日記」に書かれていることです。
    ●清少納言と紫式部の評価(147頁)
    「清少納言は、自慢することが好きで、得意がりやさんなところはちょっと気になるけれど、感じがいい。それに比べて、紫式部は、心の中と、外に現れたところがまるっきり違う。この人、こんなにニコニコしているけれど、心の中で、いったい、何を考えていることやら。そう思うと、薄気味悪くて、どうも好きになれない。」
    ●「紫式部集」(173頁)
    「源氏物語」を書き上げたころか、もう少しで終わるというころ、式部は、自分の少女時代からのことを、ずうっと、思い出してみました。そして、その折、その折に作った和歌を、大体、時代順にまとめたのです。歌の数は、120首余りですが、この中には、人から贈られた歌も入っているので、式部の歌は99首とされています。
    ●娘の賢子(174頁)
    式部の死んだころ、娘の賢子は、15,6歳になっていました。このころ賢子は、彰子皇太后のもとに仕えていたようです。
    後須嵜朱雀天皇のきさきには、彰子の妹の嬉子があがります。賢子は、この嬉子の生んだ皇子の乳母となって、皇子をよくしつけたので、大変評判がよかったといいます。

    著者 山本 藤枝
    1910年 和歌山県生まれ
    東京女子高等師範学校卒業
    日本文芸家協会会員、児童文学者協会会員
    (2008年3月22日・記)

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