鉢かつぎ姫 (新・講談社の絵本 10)

  • 講談社 (2002年2月18日発売)
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感想 : 4
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  • 本 ・本 (46ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061482609

作品紹介・あらすじ

何不自由なく暮らしていたお姫様。13歳の時、死の間際のお母さんが、仏さまのお告げといって、姫に鉢をかぶせます。以来、その鉢は姫の頭からとれなくなってしまいます。1938年刊を現代仮名遣いで再刊。

昭和11年より出版され、昭和の子どもたちを夢中にさせた「講談社の絵本」から、選りすぐりの名作を新編集で復刊! 日本画・童画の大家たちによる本物の絵の美しさ・丹念さをご堪能ください。

感想・レビュー・書評

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  • 御伽草子の一つ。巻末の解説によると『姥皮』という日本の昔話に基づき脚色を加えて文字化した作品だと言われている、との記述。実母の死や川に身を投げるシーンなど正直、内心微妙だなと思いながら読む…。

  • 2013年3月23日

    絵/広川操一
    文・構成/千葉幹夫(講談社)

  • 日本昔話
    昔、河内国(大阪府)にお金持ちの侍がいました。何不自由な暮らしていましたが、子宝に恵まれなかったため、観音様にお祈りをし、そのかいあってかわいい女の子をさずかりました。姫は大切に育てられましたが、13歳になったとき、母は病で亡くなりました。亡くなる前に母は、仏様のおつげだからと、母は姫の頭に木箱をのせ、大きな鉢をかぶせました。
    大きな鉢は頭から取る事はできず、姫は川に身を投げるも、鉢があるため沈むことなく、通りかかった船頭に助けられる。そして三位の中将の館で風呂焚きの仕事をするようになった。みんなが鉢かつぎを気味悪がるなか、殿さまの四男、宰相は姫も気立ての良さに気がつき、鉢かつぎと結婚したいと思う。
    三位の中将の館では結婚は反対、鉢かつぎは身をひこうとしますが、二人の気持ちが通じた時、鉢ははずれ、中の木箱からは宝ものがあらわれました。
    館のものたちは鉢かつぎを笑いものにしようと思っていたけれど、鉢かつぎの美しさ、琴や歌も上手なことに、誰も文句を言えなくなってしまった。


    平安時代の美しい絵巻のようなイラスト。
    ひと昔前の少年少女が読んだ本、というかんじの装幀。

  • このシリーズ、絵がレトロチックで好きです。

    よけいなお世話ですが
    「鉢かつぎ姫」じゃなくて「鉢かづき姫」が正しいようです。

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著者プロフィール

1944年宮城県生まれ。早稲田大学卒業。児童図書専門出版社に勤務の後独立。児童図書の執筆、評論の筆をとる。『舌ながばあさん』で第33回講談社出版文化賞受賞。『にっぽん妖怪地図』(角川書店)『妖怪の日本地図』(全6巻、大月書店)など。

「2016年 『めざせ!妖怪マスター おもしろ妖怪学100夜』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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