フランケンシュタイン (講談社青い鳥文庫 214-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061485464

感想・レビュー・書評

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  • わたしが子供の頃に読んだフランケンシュタインは無邪気な少女に出逢ってハッピーエンドだったと記憶してるんだけど。
    とにかく切ない。
    誰を恨んだら良いのか、誰に救いを求めたら良いのか。
    ある時代の本を読んでいると美しいものには美しい魂が宿って醜ものには醜魂が宿るって信仰があるような。
    「レディとはどう扱うのではなくて、どう扱われるか」って言ったのはマイ・フェア・レディのイライザだけど、周囲の対応って人の成長への影響が大きいなあ。
    チビちゃん達にも可愛いよー、大好きだよーってたくさん言おう。

  • 以前、Eテレの番組で取り上げられていたのもあり、ずっと読みたかった一冊。
    天才科学者が作り出した、今までにない人造人間。
    人間を超える完璧な存在になるはずだったそれは、なぜか、「怪物」となってしまう。
    愛されたい怪物と、愛することができない博士、ふたりの男の哀しい物語です。
    今回、手に取ったのは児童書でしたが、大人が読んでも感心するくらい、哲学的な話でした。

    余談ですが、博士と怪物のイメージには、海外ドラマ『ワンス・アポン・ア・タイム』のゴールドさんとルンペルを思い浮かべてしまいました…。

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著者プロフィール

Mary Wollstonecraft Godwin Shelley.
(1797-1851)
政治思想家で作家のウィリアム・ゴドウィンと
女権拡張論者で作家であるメアリー・ウルストンクラフト
の間にロンドンで生まれる。
急進的思想を持ってゴドウィンの思想に共鳴した
ロマン主義詩人パーシー・ビッシュ・シェリーと
駆け落ちの末、結婚。
1818年に初の小説『フランケンシュタイン』を出版して
一躍有名になる。
その後、ゴシックな作品のみならず、歴史小説や
ヴィクトリア時代風の家族的なテーマを扱った小説、
さらには人物伝、旅行記など、多彩な執筆活動を行った。
そこでは西洋古典から同時代のヨーロッパ文芸にまで
至る該博な知識と、欧州様々な土地での体験が
ふんだんに発揮されている。
また、夫亡き後はその作品を整理して
詩集の編集・出版にも尽力した。

「2018年 『マチルダ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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