人形は笑わない 名探偵夢水清志郎事件ノート (講談社青い鳥文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061485679

作品紹介・あらすじ

お待たせしました!!第9弾
人形の塔に住む、ものいわぬ人形たち。事件のすべてを、彼らは見ていた?

夢水名(迷)探偵は、雑誌の謎解き紀行の取材で毬音(まりね)村へ。夜、歩きまわる人形たちのうわさは、ほんとうなのか?人形作家だった栗須寧人(くりすねいと)は、なぜ人形の塔を建てたのか?そして、その塔で3年まえにおこった謎めいた事件の真相は?――と、シリアスに展開するはずだったが、レーチたち文芸部映画スタッフまでついてきて、いったいどうなる?名探偵夢水清志郎事件ノート第9作!

感想・レビュー・書評

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  • 教授と亜衣、真衣、美衣は、雑誌『セ・シーマ』の連載のため、編集者の伊藤さんと、毬音村に伝わる人形伝説や人形の塔の謎を解きに行くことになります。

    そこに、部費がゼロとなってしまった文芸部が、部費を稼ぐため、映画をとりに着いて行くことになります。

    夜歩く人形の謎や三年前の不可解な死など、謎が多く恐ろしい雰囲気の人形の塔でしたが、最後は教授が呪いを解き、愛を教えてくれました。


  • 読みやすかったし新たなメンバーも
    加わった文芸部が面白かった〜!
    一ノ瀬くん可愛い

  • 結構怖い内容ではあったけど、最後はスッキリと終われて良かった。
    教授のキャラクターが面白くて読んでいて飽きない。

  • 中学3年生
    生徒会での予算要望会議で、副部長のレーチが映画サークル、KGCCと揉め、ガラスを破り退場、
    予算ゼロ、レーチへの請求5000円となった

    雑誌セシーマの編集伊藤さんの企画で、ゴールデンウィークに毱音村へ謎解きに行くことを知ったレーチは、文芸部で同行し映画を撮ることにした

    部長の亜衣、脚本兼監督兼主役探偵役のレーチ
    千秋、コンピュータに強い美琴、剣道が強くあみものと兼部の一ノ瀬くん

    半額で買い込んだバーガーを10日かけて食べていて、入院
    オレンジ色の壁
    心理学

    緑色の癒し

    人間そっくりの人形をつくると評判の者がいて、心をつくるといって人形の塔をつくった

    現在は人口9人の廃村寸前の村
    村おこしの企画もあったが、反対派と揉め、
    その後単身で村おこしのためやってきた建設会社社長も、人形の塔で事故死した

    その後、人形師も人形の塔で亡くなった
    中から鍵がかかった状態で、人形が持った刀に刺され…
    密室での殺人だった

    映画の撮影費用の捻出に商店街でバイトする部員、レーチは脚本を盾に一ノ瀬に自分の分の費用の負担を押し付け、犯人役も押し付けた

    進む撮影

    レーチの夢
    亜衣との結婚から1ヶ月たった
    駅前でおじいさんに追われ、エスカレーターを登るが、追ってくる
    悪夢に夢見て起きると、隣の亜衣が見た夢の話をすれ
    怖かったと抱きつく亜衣から、「つかまえた」と老人の声が下


    人形の塔には、人形を調査するために寝泊まりしている松野先生がいた

    肝試しをすると、人形たちが提灯を持って歩いていた
    翌日足跡を見ると、人形の重さ(40kgほど)以上に跡が残っている
    村人が人形を背負って歩いていた

    犯人が川へ飛び込むシーンを撮るために、バンジージャンプ用のゴムを探していると、納屋でたくさんの黒いペンキの空き缶を見つけた
    人形の塔の中は真っ黒だが、建てられたのはずっと昔のはずだった

    夜、納屋で火事が起き燃えた
    夢水清志郎が留守番していると、銀髪の老婆が訪ねてきて、帰るように脅す手紙を渡された

    手品師とアシスタント
    タネを知らないアシスタントが動いているから、複雑になっているだけ

    元々、人形の塔は真っ黒ではなかった
    黄色、赤、青、緑、むらさき、さまざまな色で塗ることで、心を表していた

    人形師は、村おこしのせいで村人が賛成派と反対派に分かれ、出ていってしまったこと
    まだ村おこしのためとくる建設会社社長を恨んだ

    心理的に不安定になるむらさき色の部屋に泊まることをすすめた

    建設会社社長は登山で遭難し、1人だけ生き残った
    山へのトラウマ、うまくいかない交渉、不況への不安、むらさき色の部屋、
    相互作用し、死んでしまった

    運に賭けたとはいえ、責任を感じた人形師は、自分の死をもって償う

    村人に、中に入ってこないように伝え、鍵をかけ、
    俵投げの人形をセットし、ドミノ倒しのように階段を登り倒れた人形の先に、刀を持たせ、その前に立った

    人形師を尊敬しながら、おそれていた村人たちは、解けない呪いにかかっていた


    なぜ真っ黒に塗る必要があったのか
    なぜ9体の人形の部屋だったのか
    なぜ2体の人形だけ立ったままなのか

    人に9
    人偏に九





    人形師は、村人がすきだった


    夏祭りを今年は行うから、出て行った村人たちに帰ってくるように手紙を書く
    という村人に
    レーチ達は、撮影した映画の上映会をやろうと約束する

    なお、体育館での上映会は、
    赤字だった

    映画サークルKGCCが
    映画はダメだった
    脚本はよかったから、文芸部のつくった脚本をKGCCで撮ると提案してきた





  • すっきりした文体で読みやすい。昔読んだこれのトリック、未だに印象的。

  • 夢水シリーズ♪

    人形に塔、そして合宿。
    これで面白くならないわけがありません(笑)

    しかしはやみね氏は「映画制作」好きですね♪

  • 今回も不気味な事件は起こるんだけど、全体的に爽やかな印象を受けた。そのせいか、推理小説というより青春小説を読んでいるみたいだった。それが悪いわけではなくて、これはこれで良かった。村人との交流シーンは特に好き。教授も珍しく労働してたり。でも、最後の亜衣と教授のやり取りだけは切ない。私も亜衣と同じ気持ちになった。

  • 【378】

  • 大好きなシリーズで久しぶりに読みました。
    児童文学と言えどそのトリックやキャラクターの作り込みは大人になっても読み応え抜群!

  • シリーズ順に買わずに「そして5人がいなくなる」に続いて買った夢水清志郎事件ノートシリーズ2冊目。シリーズの中では何故か心に残っている作品で、「儚」という漢字を覚えたのもこの作品。

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著者プロフィール

三重県生まれ。『怪盗道化師』で第30回講談社児童文学新人賞に入選し、同作品でデビュー。主な作品に「名探偵夢水清志郎」シリーズ、「怪盗クイーン」シリーズ、「虹北恭助」シリーズ、『ぼくと未来屋の夏』『ぼくらの先生!』『恐竜がくれた夏休み』『復活!! 虹北学園文芸部』『令夢の世界はスリップする 赤い夢へようこそー前奏曲ー』(いずれも講談社)、『めんどくさがりなきみのための文章教室』(飛鳥新社)などがある。

「2023年 『都会のトム&ソーヤ 日めくり名言カレンダー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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