だから、あなたも生きぬいて (講談社青い鳥文庫 227-1)

著者 : 大平光代

• 講談社 (2002年7月15日発売)

感想・レビュー・書評

[ごぶさんの感想 · 2021年9月21日]

青い鳥文庫なのでとても読みやすかった。
大人にも読んでほしい。

[skmtさんの感想 · 2024年1月21日]

金八先生の第5シリーズの、朝の読書のシーンでこの本が紹介されたことをよく覚えている。本屋でも注文の本として大々的に売り出されていた。
思春期に入りたてだった小学生の自分は、流行りものに手を出すなんてカッコ悪いと思い、この本を読むことはなかった。ただ、金八先生第5シリーズは何度も観返しているので、この本を書いた人が大変な境遇を乗り越えて弁護士になったということは知っていた。

思春期はとうに終わっている。けれど、自意識はいまだに強いままだ。なかなか流行りものに手を伸ばすことはできないけど、金八先生第5シリーズ放送から20年以上経っているし、もうそろそろ読んでもいいのではと思って読んでみた。

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光代さんは中学生のときにいじめに遭い、自殺を図るまで追いつめられてしまった。退院後、学校に戻ってきた光代さんは「死に損ない」と言われてブチ切れる。そして、タバコや覚醒剤をやっている不良たちの溜まり場に出入りするようになる。
不良たちからも自殺をしようとするなんておかしいと言われ、16歳の光代さんは暴力団の妻になってしまう。自分が本気であることを示すため、背中には刺青も入れた。
そんな結婚がうまくいくはずもなく、離婚。その後、夜の飲み屋で働いているときに父親の友人と再会し、諭され、光代さんは資格をとってまっとうに生きることを決める。
中卒ながらとんでもない努力で宅建、司法書士、司法試験まで合格する。そして、弁護士になり自分と同じように非行に走ろうとする少年たちの味方となっている。

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どん底まで落ちても、絶望の果てからでも努力すればまっとうに生きていける。そんな力強いメッセージの本だった。
これがノンフィクションの実話であることに驚く。こりゃめちゃくちゃ売れるし、金八先生も紹介したくなるのもわかる。たしか金八先生の朝の読書シーンでは、この本を読んでいた女子生徒は泣いていたはずだ。いまはその気持ちがとてもわかる。思春期だったころの自分も、この本を読んだら泣いたと思う。

[dohmohsan0615さんの感想 · 2020年8月14日]

中学時代にいじめに遭ったことから非行に走り、背中に刺青をいれ、一時はヤクザの組長の妻にまでなった著者が、よき理解者や支援者に出会ったことをきっかけに、難関資格を次々に取得して立ち直っていくノンフィクション作品。
どんな苦境の中でも、信念を持ち、努力しつづけることの大切さと困難を改めて感じた。

[wfujimoriさんの感想 · 2013年2月11日]

子供にも読みやすく書かれており、是非読ませたい。

[horienoboruさんの感想 · 2012年12月12日]

中卒、自殺未遂、非行、極妻、弁護士一発合格…
そんな著者の半生を書いたドキュメンタリー。人の弱さ、醜さ、いじめ、親の無責任さ、愛、可能性など、いわゆる今の社会で問題になっていることがギュッとこの一冊に凝縮されている。ベストセラーになったのもうなづける。
私が読んだのは子供向けの本だが、大人が読んでも十分に楽しめる内容。
司法試験に合格した時の頑張りようには感動する。彼女の頑張りに比べれば、私の頑張りなんてまだまだ…