リズム (講談社青い鳥文庫)

著者 :
制作 : 金子 恵 
  • 講談社
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本棚登録 : 174
レビュー : 21
  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061487284

感想・レビュー・書評

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  • ・H30.5.30 読了。

    ・「リズム」と「ゴールドフィッシュ」が一冊にまとまっている。自分の夢、進路、友情、離婚などを中学生の目線で考えている。だけど、読後感が良い作品だと思います。

    ・「いちばん大切なのはリズムなんだ。」
    ・「大きな夢はまだ見えない。それはもうすこしさきのほう、もしかしたらずっと未来のほうにあって、あたしはまだ夢の見える場所までいきついていない。でも、あたしがあたしらしく年をとっていったなら。あたしのリズムを守りつづけたなら。いつか必ず、あたしにしかできないなにかが見えてくるはずだ。」

  • 実は初めて森絵都さんの作品を読みました。

    主人公は中学生の女の子でしたが、いくつになっても夢や将来への迷いは共感できるような気がしました。

    『自分のリズムを大切に』
    真ちゃんがさゆきに伝えたことですが、それは案外難しいと思います。
    でもそれができれば自分らしくいられるのでしょうね。

    楽しかった昔はもうもどってこないけど、やりたいことをやる楽しい未来を語り合いたい、私もそう思えたらいいなと感じました。

  • リズムとその続編のゴールドフィッシュの2つの話が入っています。
    中学生の女の子が、自分のリズムを大切にしながらだんだんと
    成長していく物語。大人になる過程で感じるいろいろな感情が
    素敵な文章で表現されています。きれいだな。

    おじさんは過去のことはなかなか思い出せませんが、
    ちょっと大人になりかけた子どもさんなら、
    いいなあ、そうそう、わかるわかる、っておもえるところが
    ずいぶんとあるんじゃないでしょうか。
    (さゆきちゃんもそうだし、真ちゃんの生き方も。)

    2011/06/30

  • ロック青年のいとこの真ちゃんを慕う少女さゆきが自分らしさを探し始める中学3年間の物語。

    児童書・・っていうかヤングアダルト?
    いい作品だと思います。ひきこまれました。

    真ちゃんの「まわりの雑音が気になって自分の思うように動いたり笑ったりできなくなったら、そのときはこのスティックでリズムをとってみな。さゆきにはさゆきだけのリズムがあるんだから」という言葉が好き。

    出てくる先生がよいです。私は中学時代、こんなにケアしてくれる先生に出会わなかったのでちょっとうらやましい・・。

    「真ちゃんの将来は真ちゃんのものよ」「自分の人生を誰にもジャマされるな」・・この純粋さが若さなんだなー。

  • ひとにはそれぞれのリズムがある。自分のリズムを知り、時には乱れるそのリズムをまた取り戻す。その繰り返しが生きることだ。
    森絵都のデビュー作。
    『リズム』の方は、児童向けの本とはいえ、友情とか家族とか恋愛とかちょっと話が上手く出来すぎているというか、少女マンガを読んでいるようなむずがゆさがあったが、同時収録されている、続編の『ゴールドフィッシュ』を続けて読むと、急に面白くなる。その理由は、この話が主人公の視点ですすむために、『リズム』は主人公の幼さや素直さゆえの純粋さとロマンチシズム、『ゴールドフィッシュ』は周囲の変化と成長の中での、葛藤とリアリズムという、対比構造を持っているからではないか、と感じられた。
    『ゴールドフィッシュ』の、現実逃避のために勉強に没頭する主人公の描写で、嵐くんのおじさんの現実を突きつける聞きたくないせりふの合間に、歴史上の出来事とその年代が、さゆきの心の声として連なっている表現が特に、心に迫るものがあった。さゆきのように、他人のことでここまでこころがざわめき、葛藤するのはわたしにはほとんど理解できない。彼女自身には、まだやりたいこととか夢が一つもないからだろう。
    よく考えてみたら、青い鳥文庫を読む世代にはそうした自分自身の夢や将来を実際的にはまだ問題にする必要のない状態である子がむしろ多いのかな、と自分の子供のころを思い出しながら、ふと思った。また、自分はこのまま変化したくないのに周囲がどんどん変化していくことへの寂しさや焦りは誰にでもあると思う。しかし、変化を拒み現状に留まり続けることは、必ずしも自分のリズムを保つこととは同義ではない。リズムのかたちが変化しても、リズムをリズムたらしめる周期性や調和という要素を、「わたし」自身が人生の段階ごとに調整していけるかが重要なのだろう。

  • 若いころにこういう本読もうと思わなかったです。もっとワクワクするようなガツンガツン来る話を読みたかったのでSFや格闘物を貪るように読んでいました。
    僕にとっては今読んだからこそ響く本であったかもしれません。この本でティーンズ小説デビューした森絵都さん。今では賞も取り、一般の人から沢山のリスペクトを受けていますが、森絵都さんの本質は、この本のようにままならない事は有るけれど、それでも少しづつ前に進んで行くような物語に有ると思います。

  • 何度読んでも好きな本。

    特にこの文庫版はリズムと続編ゴールドフィッシュも入っていてお得感もあります。

    青い鳥文庫なのでルビつきで小学生でも読めました。

    森絵都の物語の魅力のひとつに作中の、手紙があると思う。
    この本でも、ラストの主人公・さゆきへ向けたしんちゃんの手紙がいい。

  • 自分のリズムを刻むことがだいじ!

  • 爽やか。

  • こういう、中学生くらいの青春なお話ってすきです。
    心があったかくなる。

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著者プロフィール

森 絵都(もり えと)
1968年、東京都生まれの小説家、翻訳家。早稲田大学第二文学部文学言語系専修卒業。
1990年、『リズム』で第31回講談社児童文学新人賞を受賞しデビュー。2006年、短編集『風に舞いあがるビニールシート』で、第135回直木賞を受賞。
2003年『DIVE!!』で小学館児童出版文化賞を受賞し、2008年に映画化もされた。2017年『みかづき』で第12回中央公論文芸賞を受賞、2017年本屋大賞2位。ほか、多数の文学賞を受賞している。

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