- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061487390
作品紹介・あらすじ
激しい雷雨の夜、留守番をするぼくの前にあらわれた女性は赤ん坊を抱いていた。葉月ちゃんというその赤ちゃんはぼくの妹だという。このぼくに兄弟がいる可能性はあるのだろうか…?表題作「この子だれの子」ほか、全4編を収録。あっと驚くどんでんがえしに、ちょっぴりしんみり優しいラスト。宮部ワールド炸裂の短編集。小学上級から。
感想・レビュー・書評
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宮部みゆきさんの初期の子ども向け作品。内容からか、「子ども向けではない」という意見もありますが、12歳くらいのときによんで私は十分楽しめました。(個人的にはブレイブストリーより面白かったですよ。)
これをよんでスピッツていう犬の種類を知りました。
大人の方へ
平仮名が多いのと、たしか漢字にふりがながふってる、可愛らしい挿絵があるので読みにくい作品かも(児童書なので当たり前ですが)
ほぼ同じ内容の「我らが隣人犯罪」を普通に薦めます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
宮部みゆきさんが児童向けのお話を書いているのを知らなかった。
トリックの面白さより、人情ものというか、ワクワク感を保ちながらも子ども目線(小さい子供は出ない作品も一つありますが)への優しさを感じた。
古い作品だからタバコなども出てきますが、宮部さんが書いた子ども達への後書きが良い!
川上未映子さんの「夏物語」を読んだばかりだったので、タイトルにもなっている「この子だれの子」は子ども向きなのに扱ったテーマが珍しいと思う。 -
【再読】
子供の頃に読んでいた本。今読むと、当時の自分は意味分かってたのかな?と思うような言葉や表現もちらほら。でも楽しく読んでいた記憶があるので、児童書としても成立しているんだろう。なかなか強引な展開もあれど、一捻りしたオチには読み応えがあった。あと、あとがきでさらっと書かれている「物語のための嘘」の話が深い。きちんと言及してくれるのが読者として嬉しい。 -
誰の子…!
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以前にも読んだことのある話ですが、
青い鳥文庫だというだけで、気軽に読めるような気がしました。
「我らが隣人の犯罪」「この子だれの子」は中学生が、
「サボテンの花」は小学6年生が活躍します。
最後の「気分は自殺志願」だけは違いますが、
同じ年頃の子が活躍する話は、子どもにとっても読みやすいでしょう。
「サボテンの花」は最後にほろりと、そして、
とてもあたたかな気持ちにさせてくれました。
この話に登場するような子どもらしさが好きです♪ -
短編集でサクサク読めた。ルビが振ってあるが、要所要所で難しい熟語が出てきて、小学生には厳しいところも。しかし、話は面白かった。後でトリックや解決策がわかった時の爽快感がたまらない。
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昔読んだ事があったけれど筋はほとんど覚えていなかった。トリックは色々と強引だけど、児童向けの、やわらかく後味爽やかなお話。
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子ども向きなのか?と思えるギリギリの所で、それなりに感動的。まだ子どもは読んでないが、推理物への入門としてはいいのかな?
著者プロフィール
宮部みゆきの作品





