この子だれの子 (講談社青い鳥文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 264
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061487390

作品紹介・あらすじ

激しい雷雨の夜、留守番をするぼくの前にあらわれた女性は赤ん坊を抱いていた。葉月ちゃんというその赤ちゃんはぼくの妹だという。このぼくに兄弟がいる可能性はあるのだろうか…?表題作「この子だれの子」ほか、全4編を収録。あっと驚くどんでんがえしに、ちょっぴりしんみり優しいラスト。宮部ワールド炸裂の短編集。小学上級から。

感想・レビュー・書評

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  • 宮部みゆきさんの初期の子ども向け作品。内容からか、「子ども向けではない」という意見もありますが、12歳くらいのときによんで私は十分楽しめました。(個人的にはブレイブストリーより面白かったですよ。)
    これをよんでスピッツていう犬の種類を知りました。

    大人の方へ
    平仮名が多いのと、たしか漢字にふりがながふってる、可愛らしい挿絵があるので読みにくい作品かも(児童書なので当たり前ですが)
    ほぼ同じ内容の「我らが隣人犯罪」を普通に薦めます。

  • 宮部みゆきさんの本は初めてです。
    子供向けだと読みやすいかと思い、選択。
    最後の話、実際B型肝炎患者の関係者が読むと複雑な気持ちになられるかもしれません。
    子供たちに変な先入観が植え付けられないよう、せめて後書きででも訂正してもらえると良かったので星2つ。

  • 宮部みゆきさんが児童向けのお話を書いているのを知らなかった。
    トリックの面白さより、人情ものというか、ワクワク感を保ちながらも子ども目線(小さい子供は出ない作品も一つありますが)への優しさを感じた。
     古い作品だからタバコなども出てきますが、宮部さんが書いた子ども達への後書きが良い!
    川上未映子さんの「夏物語」を読んだばかりだったので、タイトルにもなっている「この子だれの子」は子ども向きなのに扱ったテーマが珍しいと思う。

  • 【再読】

    子供の頃に読んでいた本。今読むと、当時の自分は意味分かってたのかな?と思うような言葉や表現もちらほら。でも楽しく読んでいた記憶があるので、児童書としても成立しているんだろう。なかなか強引な展開もあれど、一捻りしたオチには読み応えがあった。あと、あとがきでさらっと書かれている「物語のための嘘」の話が深い。きちんと言及してくれるのが読者として嬉しい。

  • 誰の子…!

  • 以前にも読んだことのある話ですが、
    青い鳥文庫だというだけで、気軽に読めるような気がしました。

    「我らが隣人の犯罪」「この子だれの子」は中学生が、
    「サボテンの花」は小学6年生が活躍します。
    最後の「気分は自殺志願」だけは違いますが、
    同じ年頃の子が活躍する話は、子どもにとっても読みやすいでしょう。

    「サボテンの花」は最後にほろりと、そして、
    とてもあたたかな気持ちにさせてくれました。
    この話に登場するような子どもらしさが好きです♪

  • 短編集でサクサク読めた。ルビが振ってあるが、要所要所で難しい熟語が出てきて、小学生には厳しいところも。しかし、話は面白かった。後でトリックや解決策がわかった時の爽快感がたまらない。

  • 昔読んだ事があったけれど筋はほとんど覚えていなかった。トリックは色々と強引だけど、児童向けの、やわらかく後味爽やかなお話。

  • 短篇集。

    我らが隣人の犯罪
    この子だれの子
    サボテンの花
    気分は自殺志願

    我らが隣人の犯罪は、文句なし、面白かった。
    サボテンの花は「校長先生にならないでいてくれて、ありがとう」が印象に残りました。

  • 子ども向きなのか?と思えるギリギリの所で、それなりに感動的。まだ子どもは読んでないが、推理物への入門としてはいいのかな?

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著者プロフィール

1960年、東京都生まれ。87年「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。『理由』で直木賞を受賞。著書に『龍は眠る』『本所深川ふしぎ草紙』『火車』『蒲生邸事件』『模倣犯』他多数。

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