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- / ISBN・EAN: 9784061488038
作品紹介・あらすじ
翻訳ばかりじゃつまらない。最新の話題作から古典まで,その気になれば,誰もが,直接,英語で読んで楽しめるのが米・英のペーパーバック・シリーズ。多彩な作品群を揃えたペンギン,ポケット,バンタム等,各レーベルの魅力を紹介し,初心者向けの読み方のコツや,英語表現のカンどころ,さらに,本の買い方・探し方までを体験をもとに伝授するペーパーバック・ガイド。
感想・レビュー・書評
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1986年に刊行された本。第6章「ペーパーバックの買い方・探し方」には、今はもうない銀座のイエナ書店や神田の東京泰文社などが取り上げられている。第2章「ペーパーバックのミニ歴史」が面白い。どこでも、だれでも読める本として企画されたこと、英国のペンギン・ブックスもアメリカのポケット・ブックスも、女性の後押しがあって世の中にお披露目されたことなどがわかる。手にとって眺めて楽しむこと、物語の空間と時間をつかむことを意識しながら1日1章のペースで読んでいくこと、など、実践的なアドバイスも述べられている。
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2015/05/17 読了
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先日、枝川公一氏の訃報を新聞で読む。しかし亡くなつた日が8月15日だといひます。2ヵ月以上も公表されなかつたのは、遺族の意向なのでせうか。
実は同日に赤瀬川原平さんの死亡記事も載つてゐたのですが、おそらくメディアでの扱ひが小さいであらう枝川氏に、ここでは登場してもらふことにしませう。
テエマはペーパーバック。わたくしとペーパーバックのつきあひの始まりは、北九州市小倉出身のK先生がくれた一冊であります。それはジェームズ・ボールドウィンの『ノーツ・オブ・ア・ネイティブ・サン』(バンタム)でした。なぜ本書を推薦したのか、定かではありません。
初めて自ら選んで書店で購入したのは、ヘミングウェイ二冊であります。即ち『女のいない男たち』『老人と海』(いづれもバンタム)。まだ高校生だつたので、正確な理解には達してゐなかつたと思はれますが、「原書」で読んだといふ喜びで満足した記憶があります。
本書で枝川氏も薦めるやうに、イキナリ原書は難しい場合、リトールド版で挑戦するのも手であります。わたくしもジャック・ロンドンほか数名の作家をこれで読みました。
しかしこれまた枝川氏の指摘通り、リトールドは離乳食みたいなもので、読みやすいけれども単調で面白みに欠けるので自然消滅しました。
枝川氏はペーパーバックの定義から歴史、現状(といつても古いが)を解りやすく解説し、選び方、読み方、買ひ方を教へてくれます。さらに注目作家にも触れ、後年日本でも大大大ベストセラア作家となる「シドニー・シェルドン(当時の表記)」にも言及してゐます。
もつとも枝川氏はアメリカンにのめり込んでゐますので、英語圏の事情にとどまり、既に仏語を第一外国語にしてゐたわたくしは自力で本を探したものであります。さう大層なことでもないけど。
英語に関しては名古屋でもおほむね揃ふのですが、仏語になると、充実した品揃への書店といへばやはり東京にしかありませんでした。「青春18きっぷ」の時期に「大垣夜行」(ムーンライトながらの前身)を駆使して、わざわざ東京まで本を探しに行つたものです。ま、遊びも兼ねてましたが。
その中でも「フランス図書」といふ専門店は欲しい本だらけで困つたものです。ボリス・ヴィアンやイヴ・シモンとかはほぼ全部ここで買ひました。本以外にも、ヴィアンのジャズのテープとか、カミュの自作朗読のテープなども同様に求めたことであるなあ。
ま、それら全部隅から隅まで読んだのかと問はれると返答に困るところですが。
枝川公一さんの記事をきつかけに、そんなことをぐるぐると思ひ出した日でありました。
http://genjigawa.blog.fc2.com/blog-entry-491.html -
ペーパーバックのお重があるとしたら、八段ぶん位ありました。導入紹介読み方だけでなく、歴史や物流にまで言及してあってお腹いっぱい&勇気を頂きました。カバー写真や、旧日本橋丸善やイエナの写真など、写真もあり、著者の思い出話あり、読み物としても楽しい。
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[ 内容 ]
翻訳ばかりじゃつまらない。
最新の話題作から古典まで,その気になれば,誰もが,直接,英語で読んで楽しめるのが米・英のペーパーバック・シリーズ。
多彩な作品群を揃えたペンギン,ポケット,バンタム等,各レーベルの魅力を紹介し,初心者向けの読み方のコツや,英語表現のカンどころ,さらに,本の買い方・探し方までを体験をもとに伝授するペーパーバック・ガイド。
[ 目次 ]
ペーパーバックと出会うまで
ペーパーバックのミニ歴史
ペーパーバックを見る・触る
まず何から読むか
こんなふうに読んでみたら
ペーパーバックの買い方・探し方
《ガイド》ペーパーバックの作家たち
[ POP ]
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
枝川公一の作品





