森田療法 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 86
  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061488243

作品紹介・あらすじ

他人の視線に怯える対人恐怖症。強迫観念や不安発作、不眠など、心身の不快や適応困難に悩む人は多い。こころに潜む不安や葛藤を"異物"として排除するのではなく、「あるがまま」に受け入れ、「目的本位」の行動をとることによって、すこやかな自己実現をめざす森田療法は、神経症からの解放のみならず、日常人のメンタル・ヘルスの実践法として、有益なヒントを提供する。

感想・レビュー・書評

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  • 自分の自己肯定感の低さや、あがり症について、なんとか乗り越える糸口はないものかとあれこれ探している中で、以前に「森田療法」という言葉を聞いたことを思い出しました。

    森田療法での「あるがまま」という概念の真髄が解かれており、思いのほか勇気付けられました。

    自分にはやはり、何もしないうちからあれこれと考え、恐れる傾向があるのですが、最終的には「怖いけど、やってみる」、やらないうちの恐怖は妄想、というシンプルなことに行き着くのだなあと思いました。

    「逃避的な考えを認めたうえで、それを「あるがまま」にし、さまざまな葛藤をもったうえで、とにかく新しい行動に自分を賭けてみようと「目的本位の行動」をとるのである。この場合、結果は良い目が出るか悪い目が出るかわからない。しかし大切なのは自分がよいと思ったことに自分自身を投げ出し、行動をしてみることなのである。」

    この言葉に尽きます。

  • 興味があったから買ったのに、途中興味を失ったりするフェーズがあってなかなか進まなかった。この本の内容が悪いのではなく、私が読書に集中できない期間があったっていうことです。
    自分の大炎上した心を落ち着けるには、とても有効でした。適度な諦めと、心理的距離をとるのは、ずっと前から私が一番苦手にしていることなので、、、、

  • あるがまま。人としての自由な選択。
    少し軽くなったような気がします。

  • 難しそうに見えたけどとても読みやすかった。
    何かにとらわれてしまった時の日常へのアプローチの仕方がわかりやすい。
    何はともあれこの著者が素敵。

  • 良書。森田療法について書かれてある本を初めて読んだが、これは分かりやすい。というか、難しく文で書かれているとこもあるのだけれども、それがまた真理をついており、グッと心に響く。付箋を用意するか、メモ用紙を用意して読むことをお勧めする。

  • 自分がお客さんと話したり、人前で話すと顔汗が止まらないメカニズムがよくわかった。

    人には「かくあるべし」と言う強迫観念と、「かくある」と言う等身大の自分自身のギャップが過大になると「自分はダメな奴だ」と思ってしまう。

    ギャップが大きくなると、その緊張による精神交互作用のメカニズム(自分の場合発汗)が過剰になり、本来すべきこと(お客さんや聴講者に物事を伝えること)をそっちのけにして精神交互作用ばかり気にして負のスパイラルに陥り、その場から逃避する行動に出てしまう。

    これを解消するためには、自分自身の2面性を知り、精神交互作用が自分特有のことではない「あるがまま」であると理解することが重要となる。

    2面性とは、「プレゼンをうまくこなして伝えるべきことを伝えたい」と言うことと、「もし汗かいて変な目で見られたらどうしよう」と言うことである。そして、前者の方が重要であることを心から理解することが必要不可欠である。

    また、汗をかくことが普通のこととして受け入れ、前者のことに没頭すれば、人間が一方に注意を向けるならば、必ずもう一方の注意は不鮮明になると言う「注意の法則」から、負のスパイラルを何時の間にか断ち切ることができる。

    このことをある程度理解し、何度も「あるがまま」になれるように実践することが重要である。

    実際にできるようになるかまだわからないが、ここまで細かい説明を読んだことはなかった。

    今後実践してみて少しずつ改善できるように努力したい。

    以上備忘録。

  • 不安、劣等、葛藤をあるががままに受け入れ目的本位の行動をとる。これから先の人生をかけ挑戦しようと思う。やはり東洋思想は素晴らしい。

  • 私は人の目や思惑が気になるあまり、仕事や趣味の活動に出かけるのが億劫になり、逃げ出したりしたことがよくある。
    著者が勧めている「『目的本位』の行動」は、このような私に大変役立っている。
    実例も豊富にあり、非常に分かりやすく、しかも誠実な本である。

  • 神経症で悩んでいる者にとっては手厳しい部分もあるが、良薬は口に苦しという言葉がピタリとくる書。少し我慢して読み、効いてくる内容だと思う。

  • この世のなかは不条理と不公平で出来ていて自分もその一部。
    だから不安定を恥じることなく自分のいきる道を決めて突き進むしかない。
    精神は肉体に勝るかも
    車に例えると体はボディで精神はエンジン。
    子育てにも人間関係にも役に立つ

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著者プロフィール

1931年、東京生まれ。上智大学卒業後、早稲田大学文学部大学院で美学を学び、さらに東京慈恵会医科大学を卒業。専攻は、精神医学、精神病理学。医学博士。1986年5月、本書の刊行直前にがんのため逝去。『立場の狂いと世代の病』(春秋社)など著書多数。

「1986年 『森田療法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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