中国の名句・名言 (講談社現代新書)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061488373

感想・レビュー・書評

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  • 少しばかり浮き世を離れて漢詩の世界に遊んでみるのはどうでしょうか。よく知っている句あり、全く知らなかったけれどいいなぁと思う詩あり。
    私は次の句が好きです。

    勧君金屈巵
    満酌不須辞
    花発多風雨
    人生足別離

    井伏鱒二の名訳があります

    コノサカズキヲ受ケテクレ
    ドウゾナミナミツガシテオクレ
    ハナニアラシノタトエモアルゾ
    「サヨナラ」ダケガ人生ダ

  •  あとがきのところというか最後の章で、孔子が、米は精白したものがいいだの、酒とほしにくは市販のものはだめで、自家製に限るとか、美味しんぼみたいにグルメだという点が、指摘されていた。くらべて仏教の大般涅槃経をとりあげて、真理のために、羅刹に身を差し出す童子の例があげられている。
     論語において、朝に道を聞かば夕べに死すとも可なりとはいうものの、仏教と儒教における本質的な違いはこの「グルメ孔子」だと指摘していて、そこが一番面白かった。

     また、心頭滅却の章に「国立大学では、ふつうの教室や研究室にはクーラーというものがありません。ですから、真夏の午後などに研究室で仕事をしていると、頭がボッーっとなってくることがあります。そんなときに思い浮かべるのがこの一句」とあって、いまも国立大学ってそうなのか、大丈夫なのかと思った。
     あと平家物語における林間暖酒焼紅葉の高倉帝のエピソードは知らなかった。
     楊貴妃の顔色無しのエピソードは、私も華やかだった者どもが一気に色あせるところは社会にでていくつも見てきたので、妙に印象に残っているし、なんか使いたい、使える言葉だなと思ったものでありますが、まあこの頃の講談社新書というのは、へんなあとがきもなく、スパッと終わっている、実に「ああ新書だな」と思える作りなのでございます。

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