ユングとオカルト (講談社現代新書 841)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 100
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (217ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061488410

作品紹介・あらすじ

「隠されたる神」の実在がユングを勇気づける。明晰で合理的な意識とふくれあがる無意識の領域。分裂した自我の統合をめざすユングにグノーシスの呼び声がとどく。ヘレニズムの精神的発酵のうちに生まれたこの思想は、ヘルメス学、カバラ、薔薇十字に受け継がれ、集合無意識、星の強制力などの概念をユング心理学に胚胎させる。

感想・レビュー・書評

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  • £2 ほぼ新品

  • ユングの思想においてオカルティズムがどのように解釈していたということを解説している内容を期待していたのですが、期待とは異なり、著者自身がユングにならいつつ、オカルティズムの思想を紹介し、そのうちに現代の人間が直面している問題を解く鍵を見いだそうとする試みというべき内容になっています。

    とりあげられているのは、グノーシス主義、錬金術、ヘルメス主義、薔薇十字団などですが、通俗的な解説書などに見られる説明と大きな違いはありません。著者自身がどのような観点に立ってこれらの思想について論じようとしているのか明確になっていないような印象を受けます。

    ユングにおけるオカルティズムの解釈については、湯浅泰雄にこのテーマにかんする研究書があります。本書を読んで期待はずれだと感じたひとは、そちらを参照してみるのもよいかもしれません。

  • (*01)
    構成は失敗しているように思う。ユングとオカルトという主題であるが、グノーシス、夢、錬金術(*02)、薔薇十字(*03)といった両者(ユングとオカルト)を媒介する古代、中世、近代のトレンドの紹介にほぼ終始しており、ユングとオカルトが繋がる必然や、ユングの思想に入ったオカルトへの、あるいはオカルトに入ったユングの思想への評価や批評が見えてこない。新書という体裁の限界によることかもしれない。

    (*02)
    錬金術とユングについて記すのであれば、エリアーデが参考にされ、引用されるのが妥当かと思うが、触れられていない。著者が心理学の門下にあるため、そこまで視野を広げるにいたらなかったと邪推する。

    (*03)
    ローゼンクロイツの事蹟は宗教者の流離譚として興味深い。ハイデルベルク城のフランス人造園家サロモン・ド・コオと彼の親友で錬金術的建築家のイニゴー・ジョーンズも楽し気な存在である。

  • ユングとグノーシス主義、錬金術などの神秘思想についての概説といった書。一通りの理解を得ることはできる。
    が、秋山氏の著作一般に言えるのだが、大事な部分がどこかぼやけているのである。読みすすめていけばわかるものだと思って読んでいっても、結局わからないことがある。用語に関しても、オカルトの知識のないものには不明なものでもはっきりした説明がなかったりするので、しっかりした理解には向かない。

  • 後半から随分と脱線していった気がします。

  • タイトルに惹かれたのだが、読み手が何を求めるかによって得る情報も違ってくる。
    ユングが何をしていたのかを幅広く知ることができる。

  • ユングは読めたのに、こっちは全くわからんかった。グノーシス主義については、いまだに理解度は低いです。うーん…。

  • グノーシスからフリーメーソンまでの西洋神秘思想の流れをユング心理学の視点から概説しています。ユングの理論からのオカルト解釈のひとつです。

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著者プロフィール

秋山 さと子(あきやま・さとこ)
1923年東京生まれ、1992年没。ユング派の心理学者で、お茶の水女子大学や駒澤大学などに務める。著書に『ユングの心理学』(講談社現代新書)、『ユング心理学へのいざない―内なる世界への旅』(サイエンス社)、訳書に『ユングとタロット――元型の旅』(共訳、新思索社)など。

「2020年 『グノーシスの宗教 増補版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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