- Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061488816
感想・レビュー・書評
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パラドックス・・・中学生の頃あこがれた言葉です。SFが好きでよくタイムパラドックスのことを考えていました。自分でストーリーを作ったこともありました。ロックグループのロゴのようにPARADOXという文字を何色かのペンを使ってノートに書いた覚えもあります。それからゲーデルのことも中学生の頃に知って不可思議だけれどもなんとも魅力的な人物だと感じていました。それで、またしてもリサイクル市で見つけた本書のパズルを読み解くうちに、不完全性定理が分かるのではという期待のもと、読み始めました。残念ながらその期待は完全に裏切られました。やはり難しい。前半高校数学でも習った、「ある命題が真であるならばその対偶も真である」というあたりの話題はおもしろくて、飲み会のネタにまで使ってまずまず受けたのですが、後半は結局フォローするのをあきらめて流し読みになってしまいました。まあしかし、論理学者はこのややこしい文章を普段から読みこなしていっているのだということは分かりました。井上ひさしの「國語元年」はちょっと読んでみたいと思います。
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もうすこし、一般向けのものを想像していたが、かなり難しい。テクニカルタームを平然と使用するあたり、なにか現代新書の位置づけをまちがって捉えた人に文章をかかせてしまったような気がする。
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[ 内容 ]
犯人のうそを見破る刑事。
相手の次の一手を読みぬく棋士。
理の積み重ねが難問を解くほぐす。
論理学は人間にのみ許された知的なゲームである。
推理の楽しさを紹介し「ゲーデルの定理」まで解説。
[ 目次 ]
ロンリー警視の事件帳1(ロンリー警視から読者へ;仮定法;矛盾か狂言か)
「ならば」の周辺(良薬は口に苦し;逆は必ずしも真ならず;論理尺)
ロンリー警視の事件帳2(刑事ホコタテコンビ;ヨミ、感覚、ヒラメキ;ウソつきパラドックス)
すべてか有か(すべてと有、すべてと無;井上ひさしの『国語元年』;ジェヴォンズの論理アルファベット;デカルト、ジェヴォンズ、ルイス・キャロル;フレーゲと「現代論理学語」)
パラドックスから真理(矛盾パラドックス;ラッセルのパラドックス;ゲーデルの島;タルスキーとパラドックス)
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
結構古い本だし、趣味の問題とも言えるのだが、どうも文章のテンションについていけないので、最後まで読めなかった。
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正直者とうそつき者のクイズから始めて論理学を解説し、ゲーデルの不完全性定理の紹介まで進む。<br /><br />まず論理クイズの解説から始めて、真偽表や逆・対偶を解説する。<br /><br />機械的手続きによって論理的推論を行うツールとして「論理尺」を紹介する。これは真偽の組み合わせを用意しておき、条件文にしたがって組み合わせを消去していくもの。矛盾についても定義される。<br /><br />次に「すべて」や「ある」による全称命題や特殊命題の紹介。ジェヴォンズの論理アルファベットやヴェン図を使って論理的に推論する方法を解説する。<br /><br />論理的パラドックスや意味論的パラドックスを解説し、証明論やモデル理論を紹介する。<br /><br />最後にゲーデルの不完全性定理の解説までたどり着く。<br /><br />目次<br /> ロンリー警視の事件帳?<br /> 「ならば」の周辺<br /> ロンリー警視の事件帳?<br /> すべてか有か<br /> パラドックスから真理<br /><br />かなり昔に学習した覚えがあるが、ほとんど忘れていた。論理アルファベットなどは懐かしい。<br /><br />多くのクイズ例題と解説をのせているため、理解のための手がかりに役立つ。ただ解答・解説をはしょっているところもあるし、条件文の番号を数ページ後で参照したりするので、推論を追いかけるのに苦労した。<br /><br />全般としては論理学の基礎とその歴史が分かりやすく紹介されていると思う。
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犯人のうそを見破る刑事。相手の次の一手を読みぬく棋士。理の積み重ねが難問を解くほぐす。論理学は人間にのみ許された知的なゲームである。推理の楽しさを紹介し「ゲーデルの定理」まで解説。
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高校生の頃に読んではまりました!何軒も書店を巡って探し当てた本です!!思考の迷路にはまります!
内井惣七の作品





