はじめての構造主義 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 2026
レビュー : 212
  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061488984

感想・レビュー・書評

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  • とてもとてもわかりやすい。

  • 読み直し必須

  • 「寝ながら学べる構造主義」よりおすすめ。レヴィストロースに重きをおいた構造主義解説書。「はじめての~」と銘打っているだけあって比較的分かりやすく、なんといっても面白い。じっくり時間かけて理解しながら読まないといけないが、読み終わるころには構造主義とはなんたるか大体分かる。自分の場合は、最後の最後にやっと様々なことが一気に繋がった感じでした。

  • Mon, 21 Sep 2009

    中心はレヴィ・ストロースの親族の基本構造についての話なんですが,そこから構造主義のイメージについて書いています.

    レヴィ・ストロースの格好いいところは, それまで曖昧模糊としてきた,人類学,広くは社会学,人間科学の世界に,その奥底に 骨格構造としての 変換群のような形式を見いだす事も,出来うることを示した事ではないでしょうか?

    この本自体は,すでに20年ほど前の本なのですが,
    「構造主義」はある意味でブームだった時代があり,それを踏まえて書いているものだと思うので,今読んでも問題ない本だと思います.

    レヴィ・ストロースにはモースの「贈与論」やデュルケムの「分業論」が影響を与えたと述べられてます.
    また,デュルケムは,最近,読んだ本でも何度か出てきて,気にかかっている.
    あと,構造主義の他の人,特にフーコーなどについては,まったく読んでいないので,また学ばないとなと思ったのでした.

  • 構造主義の”構造”とは何かが、読み進めていくうちにスッと頭に入ってくる。最初は人類学と哲学との関連がよく呑み込めなかったが、非常にうまく料理されていて消化できた。
    incestに関する禁忌の法則など、身震いするほど面白い。大学で自然科学を専攻し、理系人間として生きてきたのだが、本当はこういう勉強がしたかったのだと改めて気づかされた。

  • 内容もわかりやすく工夫され、何気ない記述すらダツコウチックだ。
    ₍⁽⁽(ી( ・◡・ )ʃ)₎₎⁾⁾

    【目次】
    はしがき [003-005]
    目次 [006-009]

    第1章 「構造主義」とはなにか 011
     構造主義がやってきた
     ブームの火付け役
     マルクス主義と実存主義
     サルトルとの論争
     構造主義は「反人間主義」なのか?
     構造主義の方法
     現代思想は構造主義に始まる
     「構造」って、わかりにくい
     構造主義の核心に迫る

    第2章 レヴィ=ストロース:構造主義の旗揚げ! 031
     『悲しき熱帯』の衝撃
     レヴィ=ストロースの修業時代
     アメリカ亡命時代
     天才ソシュール
     記号としての言語
     シニフィアン
     シニフィエ
     レヴィ=ストロースのひらめき
     音韻論の発展
     音素をみつけだす
     恣意性の原理
     母音三角形と子音三角形
     レヴィ=ストロースの悩み
     機能主義の人類学
     機能主義の弱点
     人類学の原点にかえる
     インセスト・タブーの謎
     イトコにもいろいろある
     親族呼称の不思議
     謎の婚姻クラス
     親族の基本構造
     クラ交換
     贈り物としての女性
     女性の価値
     限定交換
     一般交換
     難問もつぎつぎ解決
     コミュニケーションの一般理論
     交換することが生きること
     構造人類学の成功
     神話研究と〈構造〉
     「構造」か〈構造〉か
     神話研究の行き詰まり
     神話学の手順
     神話学は客観的な方法か
     神話学と、テキストの解体

    第3章 構造主義のルーツ 125
     構造主義のルーツは数学
     真理から制度へ
     証明という制度の発見
     平行線公理
     幾何学と論理学
     デカルトからニュートンへ
     理性の時代
     カントの批判哲学
     非ユークリッド幾何学の登場
     公理主義から形式主義へ
     物理学の革命
     真理の相対主義
     遠近法にさかのぼる
     遠近法のウソ
     ヨーロッパ社会と絵画
     遠近法と「視る主体」
     遠近法の合理性
     平行線が交わる?
     射影交換と図形の群
     変換群と〈構造〉
     同型写像と代数構造
     ブルバキ派と現代数学
     レヴィ=ストロースとのつながり
     オーストラリアの代数学者
     ふたたび、神話の〈構造〉とは何か
     置換軍としての神話
     神話学へのいちゃもん
     主体が消える

    第4章 構造主義に関わる人びと――ブックガイド風に 193
    ほんのスケッチ・人物篇 194
      ミシェル・フーコー
      ルイ・アルチュセール
      ロラン・バルト
      ジャック・ラカン
      ジュリア・クリステヴァ
      ジャック・デリダ
    ほんとにブックガイド 215
      言語学関係
      人類学関係
      レヴィ=ストロースの主な本・書いた順に
      構造主義に関連して
      数学と遠近法について
      日本人による仕事の一例としては
      ポスト構造主義に入門するのなら

    第5章 結び 221
      構造主義は時代遅れか
      ポスト構造主義は新しいか
      ポスト・モダンの大流行り
      モダニズムがんばれ
      これからどうする・傾向と対策

    謝辞 [232]

  • 初版本を何度も読み返している。

  • なにが言いたいのかわからん。

  • 構造主義の要点について豊富な具体例と共に概説.

  •  自分が若干十歳だった頃、湾岸戦争が始まった。ミサイルが降り注ぐ街を映すテレビを見ながら、父は自分にあの戦争の仕組みを解説してくれた。最後に父は「さて、アメリカとイラクと、悪いのはどっちだろう」という疑問を自分に投げかけた。自分は悩んだ末に「どちらにも立場があるのだから、一概に善悪の基準で判断できない」といったことを拙い言葉で伝えたと記憶している。
     「はじめて」と銘打つだけあり、本書は構造主義が誕生に至るまでの過程とその成長をわかりやすく解説してくれている。カタログ的な構成であるため、構造主義の体系を俯瞰できて、はじめて構造主義に触れる人にも、考えを整理したい人にも良い本なのではないかと思う。
     本書を読みながら、1991年当時のいち小学生にさえあのような構造主義的な見方をさせた、知的変動のうねりの大きさに思いを馳せていた。キリスト教圏ではない日本に生まれた自分には、その転換の意味が本当の意味では理解できないのかもしれない。しかし、きちんと構造抽出を行うことができれば、その意味を捉えることができるかもしれない。小学生のあの頃に自分が知らず知らずのうちに身に着けていた視点の源流を探しに出かけたいと思った。

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著者プロフィール

はしづめ・だいさぶろう 1948年生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。社会学者。東京工業大学名誉教授。主な著書に『はじめての構造主義』(講談社現代新書)、『言語派社会学の原理』(洋泉社)、『政治の教室』(講談社学術文庫)、『面白くて眠れなくなる社会学』(PHP研究所)、『橋爪大三郎コレクション1~3』(勁草書房)、『丸山眞男の憂鬱』(講談社選書メチエ)、『政治の哲学』(ちくま新書)など多数。大澤真幸氏との共著に『ふしぎなキリスト教』『げんきな日本論』(ともに講談社現代新書)、『ゆかいな仏教』『続・ゆかいな仏教』(ともにサンガ新書)、『アメリカ』(河出新書)などがある。

「2019年 『小林秀雄の悲哀』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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