はじめての構造主義 (講談社現代新書)

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  • 講談社
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本棚登録 : 2026
レビュー : 212
  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061488984

感想・レビュー・書評

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  • 本当に初めて構造主義の本を本だが、書中のどこからどこまでが構造主義なのか、理解できなかった。しかし、興味を持てたので、関連する文献にも目を通したくなった。

  • 構造主義とかポストモダンとか一体何なんだよ
    というように思って
    一応、なんとなくは知っていたけど
    入門書も読んだことがないな問うわけで読みやすそうな所から読んでみた

    で、わかったかっていうと
    やっぱりなんとなくしかわからなかった

    一応自分なりに説明すると
    それまで未開の野蛮な文化西洋社会が見下げていた文化が
    実は馬鹿にしたようなものでもないよと
    やり方や見てくれが違うだけで
    ちゃんと考えて調べれば論理的で合理的なシステムだよ
    と言いだしたレヴィ・ストロースさんという人類学者が発端になって生まれた思想らしい

    キーワードは数学
    数学には公理とかいうのがあるらしいんだけど
    この公理というのは、昔はもうこれ以上分解できない、当たり前すぎて証明することができない、他の定理を証明することしかできない、自明の事実でこの公理から出発する数学(幾何学)しかないと思われていたわけ
    でも、ちょうどこのレヴィさんが生きていた時代あたりで、この自明の事実というのは、もちろん自明なんだけど、他にも、違う公理を使うことで出来る数学(幾何学)がありそうだぞ、ていうかある、作れるし作ったし
    という状況になって参りましてさあ大変
    今まで唯一の真実だと思われていたものが実は制度のひとつにしかすぎないことが分かってしまった
    出発点(公理)が違えば結果も違う
    神様、真実ってあるんすか
    ということになりました

    で、その数学を文化にあてはめたのがレヴィさんなのです
    彼は、西洋文化が唯一もっとも優れている文化
    直線状で一番前に居る進化した文化だと思われていた西洋文化に対して
    出発点が違えば向かう方向も違うし考え方も違う
    西洋文化以外の文化は未開なんじゃなくて種類が違うだけなんだ
    ということを
    数学的な考え方を駆使して
    それぞれの民族の婚姻制度だったりとか神話分析をしたりだとかすることで
    西洋文化の皆様を論理的だと納得させて衝撃を与えたわけです

    で、構造というのは
    どんな文化にも在る、原則の様なものです
    ある設定のもとでどれだけ変化しても変わらない性質のことらしいんだけど
    ここは正直あまりわからない

    こんな思想らしい
    ここら辺から多様性っていう考え方が出てきたのかなあ
    そういえばもうかなり前の話だけど
    テレビやら漫画やらで多様性がどうとか
    傲慢な西洋文明とかそういう言葉が出てきていたなあ
    時間はつながっているんだなあ

    この著者がこういう数学的な説明をしている人はいないと述べていたので
    もしかしたら偏った理解かもしれない
    もう少し勉強しよう

  • 「構造主義とは何か」という、一番知りたかった部分はわかったようなわからないような感じだった。自分が今まで把握していた定義と変わりがないように思うので、「それでよかったのか?」と思い不安である。

    インセント・タブーを贈与論を下敷きに分析するところをが一番面白かった。なるほど!と思った。

  • 思想書は理解するのが難しい。
    でも数学や歴史と、レヴィ=ストロースの思想に到達した経緯を解き明かす下りは、絡まった糸を解くように鮮やか。

    構造主義を理解するよりもむしろ、筆者のように盤石な論理構成で他者に主義主張を伝える能力がほしい。

  • 構造主義人類学者のレヴィ=ストロースの思想を中心に、構造主義の考え方をわかりやすく解説している本です。

    レヴィ=ストロースは親族構造を分析することで、社会の交換システムとしての「構造」を発見しました。その後の彼の関心は、しだいに神話の分析に移っていきます。そこでは、物財の交換システムではなく、言語をメディアとする、意味のコミュニケーションシステムとしての「構造」が追及されることになります。

    本書はこうした「構造」概念の変遷を概観し、さらに数学における「構造」との関連についても触れられています。射影幾何学や抽象代数学以降の数学では、変化を通じて保存される普遍的な性質に目が向けられることになりました。そうした数学的「構造」の理解が、レヴィ=ストロースを中心とする構造主義の発想のもとになっていることを、本書では直観的に理解できるよう、工夫を凝らして説明しています。

  • 読み直し必須

  • 「寝ながら学べる構造主義」よりおすすめ。レヴィストロースに重きをおいた構造主義解説書。「はじめての~」と銘打っているだけあって比較的分かりやすく、なんといっても面白い。じっくり時間かけて理解しながら読まないといけないが、読み終わるころには構造主義とはなんたるか大体分かる。自分の場合は、最後の最後にやっと様々なことが一気に繋がった感じでした。

  • 内容もわかりやすく工夫され、何気ない記述すらダツコウチックだ。
    ₍⁽⁽(ી( ・◡・ )ʃ)₎₎⁾⁾

    【目次】
    はしがき [003-005]
    目次 [006-009]

    第1章 「構造主義」とはなにか 011
     構造主義がやってきた
     ブームの火付け役
     マルクス主義と実存主義
     サルトルとの論争
     構造主義は「反人間主義」なのか?
     構造主義の方法
     現代思想は構造主義に始まる
     「構造」って、わかりにくい
     構造主義の核心に迫る

    第2章 レヴィ=ストロース:構造主義の旗揚げ! 031
     『悲しき熱帯』の衝撃
     レヴィ=ストロースの修業時代
     アメリカ亡命時代
     天才ソシュール
     記号としての言語
     シニフィアン
     シニフィエ
     レヴィ=ストロースのひらめき
     音韻論の発展
     音素をみつけだす
     恣意性の原理
     母音三角形と子音三角形
     レヴィ=ストロースの悩み
     機能主義の人類学
     機能主義の弱点
     人類学の原点にかえる
     インセスト・タブーの謎
     イトコにもいろいろある
     親族呼称の不思議
     謎の婚姻クラス
     親族の基本構造
     クラ交換
     贈り物としての女性
     女性の価値
     限定交換
     一般交換
     難問もつぎつぎ解決
     コミュニケーションの一般理論
     交換することが生きること
     構造人類学の成功
     神話研究と〈構造〉
     「構造」か〈構造〉か
     神話研究の行き詰まり
     神話学の手順
     神話学は客観的な方法か
     神話学と、テキストの解体

    第3章 構造主義のルーツ 125
     構造主義のルーツは数学
     真理から制度へ
     証明という制度の発見
     平行線公理
     幾何学と論理学
     デカルトからニュートンへ
     理性の時代
     カントの批判哲学
     非ユークリッド幾何学の登場
     公理主義から形式主義へ
     物理学の革命
     真理の相対主義
     遠近法にさかのぼる
     遠近法のウソ
     ヨーロッパ社会と絵画
     遠近法と「視る主体」
     遠近法の合理性
     平行線が交わる?
     射影交換と図形の群
     変換群と〈構造〉
     同型写像と代数構造
     ブルバキ派と現代数学
     レヴィ=ストロースとのつながり
     オーストラリアの代数学者
     ふたたび、神話の〈構造〉とは何か
     置換軍としての神話
     神話学へのいちゃもん
     主体が消える

    第4章 構造主義に関わる人びと――ブックガイド風に 193
    ほんのスケッチ・人物篇 194
      ミシェル・フーコー
      ルイ・アルチュセール
      ロラン・バルト
      ジャック・ラカン
      ジュリア・クリステヴァ
      ジャック・デリダ
    ほんとにブックガイド 215
      言語学関係
      人類学関係
      レヴィ=ストロースの主な本・書いた順に
      構造主義に関連して
      数学と遠近法について
      日本人による仕事の一例としては
      ポスト構造主義に入門するのなら

    第5章 結び 221
      構造主義は時代遅れか
      ポスト構造主義は新しいか
      ポスト・モダンの大流行り
      モダニズムがんばれ
      これからどうする・傾向と対策

    謝辞 [232]

  • なにが言いたいのかわからん。

  • これが構造主義だ!と、一言では定義できないのが構造主義だということと、レヴィ=ストロース(構造主義を始めた人)の仕事の概要はなんとなくわかった。

    元言語学徒でありながら構造主義も知らないのか、とお叱りを受けそうだけど、生成文法は研究手法としてのアメリカ構造主義を否定する形で登場したという背景があって(ゴニョゴニョ)……で、さらにアメリカ構造主義はヨーロッパの構造主義とは違うんだとかなんとかかんとかワケワカメ。

    「諸現象に共通する、数学的な構造に注目してそれを抽出する」という考え方は、生成文法でもXバー理論などに見受けられるし、統語演算をMergeのみに帰する最近のMP理論も、基本的な考え方は“構造主義的”といって差し支えないと思った(本書を読む限りでは)。そもそも、生成文法が想定する「普遍文法」という概念(全ての自然言語には、その言語の種となる共通のシステムが存在する、という考え方)からして、すごく構造主義的だ。

    生成文法こそ最先端の構造主義だ、と言えなくもなさそうだけど、誰もそんなことは言わない不思議。

    わかったような、わからないような。

著者プロフィール

はしづめ・だいさぶろう 1948年生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。社会学者。東京工業大学名誉教授。主な著書に『はじめての構造主義』(講談社現代新書)、『言語派社会学の原理』(洋泉社)、『政治の教室』(講談社学術文庫)、『面白くて眠れなくなる社会学』(PHP研究所)、『橋爪大三郎コレクション1~3』(勁草書房)、『丸山眞男の憂鬱』(講談社選書メチエ)、『政治の哲学』(ちくま新書)など多数。大澤真幸氏との共著に『ふしぎなキリスト教』『げんきな日本論』(ともに講談社現代新書)、『ゆかいな仏教』『続・ゆかいな仏教』(ともにサンガ新書)、『アメリカ』(河出新書)などがある。

「2019年 『小林秀雄の悲哀』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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