日本経済ここに極まれり (講談社現代新書 991)

飯田経夫

• 講談社 (1990年3月1日発売)

作品紹介・あらすじ

「世界」を買うジャパン・マネー。あふれるモノ。伸び続けるGNP…空前の大好況を迎えた日本経済の繁栄はいつまで続くのだろうか。イギリス、アメリカ…次は日本か。"没落のシナリオ"から学びつつ、さらなる発展への道を考える。

感想・レビュー・書評

[キじばと。。さんの感想 · 2020年10月12日]

1990年に刊行された本です。バブル経済で空前の繁栄を迎えた日本が、新たな文化的価値の創出に向けて舵を切っているのではないかという、現在からみればかなり楽天的な予測が述べられた本です。

現在の視点から著者の見通しの甘さを指摘することは簡単だと思います。ただそれ以上に気になったのは、「情報化」の加速によって、本書で予見されている新しいライフ・スタイルの一部が実現している現在から見ると、それが思いのほか色あせたものに思えることでした。あの空前の「豊かさ」の次に人びとが思いえがいていたものが、この程度のものだったというところに、「豊かさ」の次のステージを見通すことの難しさを感じてしまいます。

[nakaizawaさんの感想 · 2012年6月8日]

(1990.03.29読了)(1990.03.24購入)
（「BOOK」データベースより）amazon
「世界」を買うジャパン・マネー。あふれるモノ。伸び続けるGNP…空前の大好況を迎えた日本経済の繁栄はいつまで続くのだろうか。イギリス、アメリカ…次は日本か。“没落のシナリオ”から学びつつ、さらなる発展への道を考える。