ハプスブルク家 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 890
レビュー : 88
  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061490178

作品紹介・あらすじ

キリスト教が心なら、ハプスブルク家は背骨である。ヨーロッパという肉体の中心、結婚政策により勢力を保ち続けた名門王朝の歴史を探る。

感想・レビュー・書評

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  • 少し主観すぎる部分があったが、それも含めてとてもわかりやすく、ハプスブルク入門書としてはよいと思う

  • 高校の世界史で習ったとき、すごいインパクトがありました。 ヨーロッパに大きな帝国をつくって、それを何世紀と支配した王家。

    見どころはたくさんあるけれど、個人的に近代史が好きなので『オーストリア=ハンガリー二重帝国』のころなんかは特にたまらないです。「フランツ=ヨーゼフ帝はすごい」なんて思いました。若き日のマリア=テレジア帝の美しさもすばらしいです(負けん気の強さも)

    つまらなかったり難しい本もあるけれど、江村氏の本はわかりやすくてよいです。ハプスブルク家をあまり詳しく知らない僕にもわかりやすく書かれていたと思います。『ハプスブルク家』と聞いて「ぞくっ!」ときた方は、ぜひ!

  • ハプスブルク家の興りから崩壊までが描かれている。著者の主観が入っている感もあるけど、その分物語のようでスルスルと読めた。
    歴史に関してではない難しい言葉がたくさん出てくる。
    ヨーロッパの複雑な歴史に、わからないところは調べながら読んだ。
    無能と思われたため皇帝となったルドルフ一世から、700年に及んだハプスブルク帝国。
    でもまだ、なぜここまで栄えたのか、については漠としている。

  • 複雑にからまっている歴史だけれど、「名画で読み解く ハプスブルク家12の物語」と並行して読むとわかりやすい。名画~を入口にして、その奥に進めるかんじ。

  • 1273年、とある人畜無害の貧乏総領が神聖ローマ帝国の国王に消去法で選ばれた時、以降700年のヨーロッパの歴史が決定づけられた。
    ルードルフ1世からカール5世。フィリッペ2世を経てマリア・テレジア。そして悲劇に彩られた最後の皇帝フランツ・ヨーゼフ1世まで。ヨーロッパの歴史そのものとさえいえるハプスブルク家の栄枯盛衰を、文語調で講談師よろしく臨場感たっぷりに語ってくれる、世界史ファン必読の書。

  • 世界史ではハプスブルグ家は、よく出てくるが、その系譜はわかっていなかった。
    少し古い本なのかなと思っていたら、読みやすいし、わかりやすい。一通りではあるが、大筋が分かったような気がする。
    ハプスブルグ展に行こうと思っていることもあり、もう少し勉強して理解を深めたい。

  • 『図説 ハプスブルク帝国』の参考文献の一つに挙がっているのが、前述した江村洋『ハプスブルク家』である。上記の本よりさらに詳しく、ハプスブルク家の歴史、君主の物語を展開する。キリスト教と並び、汎ヨーロッパ的な性格と重要性を持った王朝はハプスブルク家のみ。その歴史を辿ることは、ヨーロッパの歴史を辿ることでもある。この本も、ハプスブルク家の歴史を物語のように読み進めることができる。15世紀後半、政略結婚を成功させ、ブルゴーニュから西ヨーロッパの国々と深く関わり合うようになったマクシミリアン1世。16世紀前半、スペイン王となり「太陽の没することのない帝国」となった時代のカール5世。18世紀オーストリアを中心に中欧の近代化を進めた女帝マリア・テレジア。実質上ハプスブルク最後の皇帝となったフランツ・ヨーゼフ。これらの君主に焦点をあて、その活躍について詳しく書かれている。特にマリア・テレジアを高く評価している。

    江村洋『ハプスブルク家』(講談社現代新書)を参考に、ハプスブルク家のヨーロッパでにおける歴史をざっくり概観すると、1273年にルドルフ1世が神聖ローマ帝国の王位について、スイスの片田舎からオーストリアへ進出したことから、その歴史は始まる。その後ハプスブルク家が全欧的な王朝に発展したのは、15世紀後半にマクシミリアン1世が、ブルグント(ブルゴーニュ)公国の跡取りとなる王女と結婚してからであり、一躍、世界史の檜舞台に躍り出たことになる。武力だけでなく、その子・孫の政略結婚により、ハプスブルク家はスペイン、ナポリ、ハンガリー、ボヘミアの王となった。そして16世紀前半のカール5世の時代のヨーロッパは、英仏両国とローマ教皇庁領を除けば、ほとんどハプスブルクの支配下にあり、「太陽の没することがない帝国」となった。

    不世出のカール5世亡き後、スペイン系とオーストリア系に分かれ、それぞれが独自の道を歩むが、スペイン系は18世紀初めにブルボン家に奪われて消滅する。オーストリア系は、18世紀半ばのマリア・テレジア女帝の時代に一つの頂点を迎えた。この時のオーストリアは、ネーデルラント、北イタリア、ハンガリー、ボヘミアなどを含み、この時代にオーストリアの近代化が進んだ。19世紀になると民族主義の嵐が吹き荒れ、その影響を受けたのが多民族国家オーストリアであった。1848年の三月革命の年にオーストリア帝に即位したのが、ハプスブルク家の事実上最後の君主、フランツ・ヨーゼフである。民族独立が現実となり、オーストリア帝国を「オーストリア=ハンガリー二重帝国」と改名し、ハンガリーに半ば独立を認める形となった。その後チェコ人も民族運動を展開、混乱を深める中、第一次大戦が勃発、そのさなかの1916年に最後の皇帝フランツ・ヨーゼフが亡くなり、7世紀に及ぶハプスブルク王朝は終焉した。

  • ハプスブルク展にむけての予習。

    ハプスブルク家について客観的な史実を知りたいならとても良い書。
    何年になにが起こって…ということが詳しく書いてあるため勉強になる。
    芸術や恋愛についてというよりは本当に政治的な部分が詳しくわかる。

    マリーアントワネットやエリザベートについてさらっとしか触れられてなくて少し驚いたけど、あとがき読んで納得です。
    マリア・テレジアを好きになりました。

  • ハプスブルク家の君主の中でも、マクシミリアン1世、カール5世、マリア・テレジア、フランツ・ヨーゼフの4人を中心に据えながら、約7世紀に渡るハプスブルク家の誕生〜隆盛、衰退まで簡潔に書かれており、読みやすかった。
    登場人物や歴史的事件について多く触れられているため、ある程度の世界史知識がある方がさくさく読めると思う。

  • ハプスブルグが700年という長期に帝国を維持してきた歴史についての新書。『アルカサル』や『エロイカ』を読んでいると「あれね、あの人ね」という感じでたのしめる。

    かなりざっくりとした内容なのかと思ってたら、細かい描写もあって読んでいてダラダラとした感じがなく、最後まで興味を失うことなく読み終えることができた。

    限られた「家」による長期の治世が悪なのかどうか、というあたりが気になるが、本書においてはどちらかというとそうした捉え方で終わるのではなく、失うもの、取り戻せないものも多いという感じか。

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著者プロフィール

1941ー2005年。元東洋大学教授。著書に『ハプスブルク家』『ハプスブルク家の女たち』『マリア・テレジア』『カール五世』『ハプスブルク夜話』などがある。

「2013年 『フランツ・ヨーゼフ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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