- Amazon.co.jp ・本 (196ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061490444
作品紹介・あらすじ
打ち破れない悩みの壁。はてしなく深い落ち込みの奈落――。「ねばならぬ」の思い込みが自分自身を呪縛する。ビリーフを探り出すこと、そして合理性の定規を当てること。陥穽の非合理性に気づくことがブレイク・スルーのはじまり。解放のための「自己発見」のすすめ。
幸福の条件――認められたいと願うのは自分の利益優先ゆえ、生き方として高級ではないと思う人がいる。地の塩としての生き方の方が高級だというわけである。このような考え方には検討の余地がある。この人生は自分のために用意されたものではない。したがって世人は私に奉仕するために存在しているのではない。それゆえ、自分のことは自分でするというのが、この人生を生きるための常識である。人は私を認めるために生きているのではない。人に認めてほしければ、自分で人に認めてもらうよう何かをすることである。自力で自分を幸福にする。そのことにひけめや恥かしさや自責の念を持つ必要はない。自分がまず幸福にならないと、人を幸福にするのはむつかしいからである。――本書より
感想・レビュー・書評
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認知行動療法における論理療法の紹介。論理と名がつくだけあってかなり理屈っぽいので好き嫌いはあるだろう。そもそも人間は感情の生き物であり論理的には行動できない。よって、この療法は論理的には有用であっても、著者が言うようにプラクティカルなのか否かは少々疑問がある。が、理屈をきちんと身に着ける事ができるならばそれなりに人生は変わるのかもしれない。ただし、著者が具体例として列挙しているイラショナル・ビリーフは比較的共通性・普遍性が高いものと称してはいるが、あくまでも著者の経験の範囲内ではあるし、30年前の教訓なので疑ってみる必要はあるのかと思う。
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国分先生の20年前の著書。それでも60歳くらいに書かれたものだろうか。
全般にわたり、率直な考え方が示されており、理解できる部分も多かった。
P118「家庭は憩いの港たるべきである」の章では
結婚に関する考え方が述べられている。
6つの責任と義務があり、けっしてラクをしようとしてはいけない。
幸福は責任と義務の上に成り立つということか。
機会があれば購入して再読してみたい。 -
第一章の人生哲学の部分は、総論的な記載で応用が効く内容だと思う。筆者が言いたいのは、要は、総ては考え方(考えた上で導き出した哲学)次第だということだけど、それを分化的かつ論理的に整理した論証がなされていた。
もっとも、この考え方は、哲学を自分が悩まないように改変することを肯定することになり、一貫性のない生き方を招来することにならないか疑問に思った。
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思いがけず手に入れたため読んでみました。
なんとなく自覚がありましたが、ねばならぬ・こうあるべきだ、との思い込みが強めの私には深く刺さりました。
昔の本のため例えの古さは否めないですが、これからの人生をもう少し楽に生きていく考え方の参考にはなりました。
みなさんの評価が意外と低めなのが気になりました。 -
27日の生徒指導の研修会の時,カウンセリングの論理療法を学んだ。ふらっと古本屋に入ると,国分先生の本があるではないか。しかも100円で。
* 必要性を感じないもの,興味のないものに「せねばならぬ」と言ってむち打って生きることは幸福につながらない。
* 子どもの自発性,自主背を尊重しすぎる人は受け身的な教育態度になる。
当たり前のことだけど,はっとした。
この本にも論理療法のイロハが述べられていた。ロジャース法でしかカウンセリングをしたことがなかったから,論理療法は新鮮だ。 -
思索
自己啓発 -
105円購入2012-04-09
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思考のプログラミングから自由になるきっかけになりそうです。
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ビリーフを探り出して
眺めて、疑って、喧嘩して、理解して
自分を解放する
幸せは自分でつくる -
2011/7/13
うーん。自分にはピンとこなかった。
国分康孝の作品





