ヴァルター・ベンヤミン: 近代の星座 (講談社現代新書 1071)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061490710

作品紹介・あらすじ

オーム・ド・レットル-。ジャンルを越境・解体する文の人。近代という歴史状況の中で断片としての事象の裂け目から、根源の歴史=目覚めを待つ歴史の真理を見通すベンヤミン。認識のラディカリズムを貫き通した彼の思考運動の核を探る。

感想・レビュー・書評

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  • ベンヤミンの入門書を書くという行為は、ベンヤミンの思想を裏切ることである。哲学の入門書は多かれ少なかれこうした矛盾を抱えているが、ベンヤミンという思想家の場合、この矛盾はきわめて先鋭なものになる。

    そうした困難がある中で、本書は非常に「バランスのいい」ベンヤミン入門書となりえている。ベンヤミンの思想を安易に「要約」することなく核心を明晰に論じている点は評価したい。

  • これを読んでベンヤミンに興味をもった。

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著者プロフィール

1950年、宮城県生まれ。埼玉大学大学院文化科学研究科修了。現在、早稲田大学教育学部教授。専攻、ドイツ・ヨーロッパ思想史。著訳書に、『越境する思考』(青弓社)、『現代思想の境位』『始源のトポス』(ともにエスエル出版会)、『市民社会の弁証法』『ニーチェ事典』(共編著)(ともに弘文堂)、『ヴァルター・ベンヤミン』(講談社)、『パサージュ論』(共訳、岩波書店)など。

「1996年 『響きと思考のあいだ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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