- Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061490789
作品紹介・あらすじ
政・官・軍のリーダーとして大英帝国を支えつつ、宏壮な邸宅では社交、狩猟、スポーツに熱中-。空前の豊かな生活を送った活力あるエリートたちを描く。
感想・レビュー・書評
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借りたもの。
民主国家となっても、今なおその階級と生活様式を保存しているイギリスの貴族について解説とその歴史、ノブレス・オブリージュについて。
貴族たちは政界、完了、あるいは軍上層部などで大きな仕事をした人間たちが、多数いる。
貴族の階級も、有名な「公・侯・伯・子・男」だけでなく、準男爵やナイトさらにはその中でも等級に差がったり、一代貴族など多様な階級と種類があった。
アリストクラシー … 国王から称号を与えられたもの
ノビリティ… アリストクラシーの中で高位のもの
ピアリッジ…貴族院議員
など。
その優雅な生活の紹介とともに、貴族の子供たちの養育…ナニー(乳母)によってどの様に育てられていたか、教育はどの様に行われていたか等。現在の貴族生活…ダイアナ(元)妃の例も挙げられていた。結構、規則正しい生活だった模様。そして行儀振る舞いを厳しくしつけていた。
貴族の子弟は、パブリックスクールで寮生活をしながら、人格と指導力を養う。
しかし学生時代の成績について、王室のご子息でも決して優等生という訳では無かった、とか赤裸々な話も…
社交の方に重きを置いているというのも、貴族がゴシップネタに目ざといイメージを裏付けるような。
ノブレス・オブリージュ…労働を忌諱しつつ、慈善事業や文芸の保護者・パトロン活動など。そして軍務。その一環として、帝国主義戦争を指揮し、(破格の待遇だったらしい)海外赴任も厭わない。
スポーツ――ハンティング、賭博、ゴルフなど――の発展もまた、貴族の有り余るお金と時間(ヒマ)によって成り立った。
商業の発展と共に政治も市民に力がつく一方、貴族は財産税や二つの大戦による影響で当主や後継者を失い、相続税がかさんで没落……からの生き残り作戦をしている。金融業に関わったり、自身の財産を活かしたツアーを企画して集客・収入を得る。ナショナル・トラストなども。
田中亮三『図説 英国貴族の暮らし』( https://booklog.jp/item/1/4309761267 )、小野まり『図説 英国ナショナル・トラスト紀行』( https://booklog.jp/item/1/4309760880 )と併読。
下記、Youtubeで紹介。
【歴史解説】イギリス貴族の義務 ノブレス・オブリージュ
https://www.youtube.com/watch?v=ZfXmUqa9e18詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
重税かかる前の貴族になって暇を嘆いて暮らしたい。
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16/05/08、ブックオフで購入。
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言い回し、というか
文章の書き方が面白かった。
貴族の今と昔を
知る事が出来る本です。
著者プロフィール
小林章夫の作品





