フロイト以後 (講談社現代新書 1094)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061490949

作品紹介・あらすじ

精神分析学は一つの思想である。心の療法から出発し、人間探求に向かう冒険的な試み。原点フロイトを押さえユング、アードラーの深層心理学から、ラカン、ドゥルーズなど現代思想に至るフロイト以後の流れをえがく。

感想・レビュー・書評

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  • フロイト登場以前とフロイトについての章については読みやすく非常にスラスラいけた。しかし、その後のユングとアドラー以外の方を書かれているとことはザックリ要約されていて、物足りない感じがあった。しかしフロイトを中心とした流れは分かる。

  • フロイト以前の精神分析前史からはじめて、フロイトによる「無意識の発見」の革命的な意義を解説し、フロイト以後の展開を概観するという、かなり欲張りな内容の入門書です。

    これだけの内容を新書一冊の分量にまとめているので、当然のことながらばっさりと切り捨てられているところも多いのですが、フロイトを中心とする「精神分析運動」というべき思想史的な潮流の大まかな見取り図を描くという意味では、かなりの成功を収めている入門書だと思います。

  • フロイト思想及びフロイトの影響を受けた思想についての概説書である。フロイト思想について書かれているだけではなく、フロイト思想の影響下にある多数の思想家をつまみ食い的に紹介している。本書の前書きに、『読者が「この人は面白そうだ」と思ったらその人の書いたものを読めばいい』と書かれていたが、読んだ感想としてもまさにそうした使い方が一番適しているような気がする。これ一冊でフロイト思想や現代思想がわかるというものではないが、そうした思想を勉強する上で必要な思想史的な視点を与えてくれる点で非常に良く出来た本であることは間違いない。

  • ふらりとタイトル買いしたのだがどっこい大変面白かった。裾野が広いので、それぞれの項はいままでよんだどの現代思想の入門書より要約されている。雑ともいえるがそこはそれ、こちらのニーズにははまっていて得した気持ちになった。フロイトを足軸に周辺をかじる、でもなく、なめるにもいたっていず、せいぜいにおいをかぐ、位の紹介。でも手っ取り早い。

  • フロイトの背景、フロイトの思想、フロイトの影響についてを駆け足で。

  • [ 内容 ]
    精神分析学は一つの思想である。
    心の療法から出発し、人間探求に向かう冒険的な試み。
    原点フロイトを押さえユング、アードラーの深層心理学から、ラカン、ドゥルーズなど現代思想に至るフロイト以後の流れをえがく。

    [ 目次 ]
    第1章 フロイト以前(見る者・見られる者;メスメリズム)
    第2章 フロイトの思想(事実から幻想へ;夢判断;性;私とは何か)
    第3章 フロイト以後(深層心理学の三巨頭;性と革命;アメリカ・イギリス・スイス;ラカン;ポスト構造主義;アンチ・オイディプスへ)

    [ POP ]


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    [ 参考となる書評 ]

  • フロイトに始まる、
    精神分析学の流れを大まかに説明してます。

    精神分析学のあらゆる学派も、
    元をたどればフロイトに行き着くんですね。

    「フロイト以後」、
    まさにその通りです。

  • ノリや勢いでもなんとなく読める、(良い意味で)読みやすい精神分析学入門、みたいな…。身内びいきじゃないです。

  • フロイト以前、フロイトの思想、フロイト以後の発展派生が分かりやすく書かれている。

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著者プロフィール

1960年横浜市生まれ。フェリス女学院大学国際交流専攻修士、東京大学教養学部非常勤講師(公民科教育法)、
生徒とFW 中心の活動をする「グローカリー」主宰。現在、横浜市立みなと総合高等学校勤務。
単著『旅行ガイドにないアジアを歩く―横浜』(梨の木舎、2020年)、共著『神奈川の戦争遺跡』(大月書店、1996年)、『近代神奈川の史話31選』(神奈川県歴史教育者協議会編、2001年)、『旅行ガイドにないアジアを歩く―マレーシア』(梨の木舎、2010年)『同―シンガポール』(梨の木舎、2016年)。
共著『神奈川から考える世界史』(えにし書房、2021年)。

「2023年 『神奈川の関東大震災 100年後の視点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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