アラブ・ムスリムの日常生活―ヨルダン村落滞在記 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社
3.36
  • (3)
  • (1)
  • (9)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 28
感想 : 6
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061491120

作品紹介・あらすじ

意外に高い女性の地位、アシーラ主義でまとまる人々、妖怪や邪視などの迷信。建て前としてのイスラーム信仰の背後に潜む生活慣習や民間信仰を探る。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ヨルダンに2年滞在して人類学者として調査した内容を記載。
    イスラム教はアラーの神のみのはずだが、病気になるのは、誰かによる邪視の妬みが原因と信じたり、呪術師を信じたりと、アフリカの土着信仰に近い風習もあるんだな〜と。
    文化の違いに苦労した様子が最後に書かれていて納得。
    騙すつもりでなければ嘘ではない、というモスリムの風習は頭で理解していても、その場にいたらストレス溜まるんだろうなと思う。
    約束を何度もスッポかす人でも、本人が約束を守るつもりだったら、それは嘘でないので悪くない、という考えは日本人には馴染まないだろうな。
    頭では理解できても感情面でイラッとする。
    私も海外で生活した時、何度イラッとしたことか・・・共感

  • 1992年刊行。著者は東京都立大学人文学部助手。ヨルダン(中東アラビア半島。周辺国はイスラエル、サウジ、イラク、シリア)の一村に2年以上現地滞在し、その生活ぶりをつぶさに見聞した著者による生活記録。生活記録が書かれることは少ないので貴重な書かも。特に、葬礼・死者への礼拝、幽霊や妖怪概念、邪視信仰など、他書ではあまり語られない習俗も描かれている。

  • 知れば知るほど、現代の社会情勢はあまりにも素敵な世界を築く人々への嫉妬と欲望が生み出しているのではないかと思ってしまう。

  • 4061491121 215p 1992・8・20 1刷

  • アラブの人々の暮らしの様子が覗けてよかった。

全6件中 1 - 6件を表示

清水芳見の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×