- Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061491151
作品紹介・あらすじ
あの世とこの世、天国と地獄、たたりと守護霊、業報思想と審判思想。人類はいかにして死後観をつくり出してきたのか。古今東西の宗教・哲学・文学を通観しながら、社会の問題としての「死後の世界」を考える。
感想・レビュー・書評
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肉体と魂の二元論、死後の審判と生まれ変わりの思想は洋の東西を問わず普遍的に見られる。
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メソポタミアからゾロアスター、キリスト教、仏教に、スウェデンボルグやフェヒナーまで。とりあえず死後思想に関連するもの紹介しまくった感のある本著ですが、新書に詰め込みすぎた結果、ぽんぽん話が飛びまくるので、まず前提知識がそこそこ必要になるという結果に。ざっと読むだけでも、本当に理解できないところがある……。
一応、それぞれの思想についてまとめてくれてはいるものの、あまりに短くまとめているので、気になったものは原典にひとつずつ当たっていかないとだめ。
著者はゾロアスターの研究者なので、ちょくちょくゾロアスターの思想が多く出てくる。 -
各宗教の死後の世界についての概説的内容が書かれている。
気になった部分を少し挙げると、
*ゾロアスター教 霊魂の不滅を信じ肉体を速く消滅させる鳥葬をした。
*キリスト教 「煉獄」の概念から贖罪金の発想→金で救われようとする信徒とそれを受け入れる教会の堕落→宗教改革
*スェーデンボルグ 生きている時に自己にふさわしい行為を物質界に表している。同様に死後に自らの霊界を現出する。
*三回忌とかの年忌法要はもともとの仏教にはなかった。道教を取り入れた偽経(にせのお経)十王教が、地獄極楽の話とともに、一周忌、三回忌などを伝えた。
知らなかったぁ~
なんと偽経でさえ、三回忌までだったのに、今では七、十三、十七、三十三・・・これって僧たちの経済的基盤のため?
もうやぁめたぁ~
私が死んだ時は、年忌法要などやらないように家族に言っておこう。
ただ家族や親戚で集まってお茶でも飲みながら話をすれば良いと思う。 -
05/31