- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061491267
作品紹介・あらすじ
「気」の発生するポイントとしてのツボ。五臓六腑を結んで「気」が流れるコースとしての経脈と絡脈。驚異の精密さで体系化された中国医学による人体観を平易に解説する。
「経絡」とは何か――道路に幹線と支線があるように、人体を流れる「気」のコースにも、大小があるという。太い幹線のことを「経脈」という。略して経とだけいうこともある。人体には12本の太い経脈があり、「十二経」と総称する。これらの各経は、体内の臓ないし腑と直接的な関係をもち、経と臓(ないし腑)との関係を「属(ぞく)す」という。いっぽう、細い支線にあたるのが「絡脈」であり、経脈から派生したものである。絡とだけよぶこともあり、合計すると15本の絡脈がある。「経絡」とは、「気」の流れる大小の脈を総称したもので、経絡学説は中医学の基礎理論のひとつである。――本書より
感想・レビュー・書評
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12経絡の気の流れを非常にわかりやすく説明。
経絡について知りたければ必読ですね。良書です。 -
この本では、まず東洋医学独特の概念である「気」というものを、中国文化の中での成り立ち方やその概念を説明し、それが医学にも応用されてきた歴史を考察しています。中国哲学・中国思想は、「気」というものをキーワードにして成立した学問体系ですが、現在は人文科学の分野で扱われています。しかしそれが自然界にも通じ、医学にも応用できるということになると、これは自然科学の分野にも入ってきます。つまり、「気」という学問は、文系、理系というものに分断するものではなく、両者が混在した世界観といえるのではないでしょうか。そういったことを含めた中国医学の「気」という視点で、その気が流れる経絡、気が集まるツボというものを述べたのがこの本です。
この本は、経絡の流注の順番で書いてあるので、とてもまとまった印象を受けます。鍼灸学校に入りますと、経絡経穴概論という授業がありますが、これはひたすら経絡と、その経絡上にあるツボの名前と場所を覚えることに費やされる授業です。ともすると退屈な暗記科目になりがちですが、この書物をそばに置いておきますと、経絡を学ぶことに興味を持つことができるようになると思います。流注順ですので、順番に追っていけるのが本書のよいところです。また新書なので、鍼灸学校の行き帰りの電車の中でも少しずつ開いては読むことができるのではないでしょうか。
『東洋医学・鍼灸を学ぼう!』内レビューへ
http://hariq-study.genpoudou.com/hariq-books/books_toyo11.html -
中医学の奥は深いね。難しい。健康が一番。
気を感じることがある。呼吸していると気が流れているな、って感じる。
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