御家騒動―江戸の権力抗争 (講談社現代新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061491373

作品紹介・あらすじ

富・権力・名誉あるところに御家騒動あり。鍋島騒動、伊達騒動、加賀騒動など、藩政を二分し、大名家の存亡を賭けた熾烈な抗争劇…。身分秩序や家督制度がはらんでいた矛盾、武家政治のモラルの変遷を通じて、ついには幕藩体制崩壊の原動力にまでなっていった権力抗争の真実を、近代史学の視点から読み直す。

感想・レビュー・書評

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  • 日本は有史以来の数々のお家騒動を時代を追って解説。壬申の乱・薬子の乱・保元の乱・応仁の乱・・などなど。

    中盤以降は、江戸時代の御家騒動の顛末を解説。伊達騒動・鍋島騒動など。
    面白かったのは鍋島騒動で、主家乗っ取りといわれる鍋島直茂を、心配りの多い気遣いの人としてエピソードを引用している点。
    後世で悪く言われる人の中には、風評から自己保身をしなかったがために、あらぬ嫌疑をかけられ評判を落としているケースもあるんだろうなと思いました。

    この本では、江戸前期を統治権力の強化しようとする主君と家臣との軋轢によるお家騒動
    江戸中期から後期を、経済問題による藩政改革が原因によるお家騒動。
    幕末が、政治問題によるイデオロギー対立による御家騒動と捉えています。
    既得権益の奪い合いであったお家騒動も、天下国家を論ずるまでに発展し、明治維新の原動力とつながったというのは作者である百瀬氏の言。
    なるほど、お家騒動が停滞した社会システムにを是正する機能という風に捉えていなかったので、目が開かれた思いがしました。

    幕末、薩摩も長州も土佐もお家騒動で沢山の血をながしていますもんね。。。。。

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著者プロフィール

作家

「2014年 『最澄[天台宗]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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