オスとメス=性の不思議 (講談社現代新書)

  • 講談社 (1993年3月17日発売)
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  • レビュー :10
  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061491380

オスとメス=性の不思議 (講談社現代新書)の感想・レビュー・書評

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  • 1993年刊行。著者は専修大学法学部助教授。◆法学部助教授だけど、本書はまんま生物学の書。◇単純な意味での繁殖は性(性的2型)とは無関係。しかし、15億年の経過の後、ヒトはどのような繁殖・配偶行動を持つに至ったか。本書は、適者生存的進化論では説明困難な進化過程に関し、性選択仮説、精子間競争(男性間競争)仮説などを駆使し、具体的な動物に関する配偶者選択・繁殖方法を踏まえて、巨視的に解説していく。◇本書で少し斬新に感じるのは、例外的と断りつつも、雄による雌の選択過程が存在しうることを解説する点だ。
    ◇また、人間とは、①連綿と続く進化過程の中で生存してきた動物という側面と、②理性を持つ存在という側面がある。しかも、その動物という側面(①)からみるに、一般的に見て、環境に即した多様な繁殖・配偶形態がある上に、ヒトという特定種については、自産する文化的な所産そのものが、ヒトという種の環境を構成すると評しうる。この時代毎で変容する文化的所産に基づいて、繁殖・配偶形態にも変容がもたらされる点への言及があって、なかなか読ませる一書だ。

  • 古書

  • 面白かった。

  • 面白かったのは究極のヒモ・アンコウの雄、雌になりすますイモリの雄、いろいろな生物の雌雄の関係が面白く、人間にも共通するところがあるのかな、などと思ったりしましたが、著者が最後に書いているとおり、それをあまりに追求していくことは人間の罪を容認してしまうことになりますし、人間は違った存在だと強調しすぎることも、生物学的な観点を無視することになるという主張。生物学者の難しい立場がよく理解できました。

  • [ 内容 ]
    誘惑するオス、選ぶメス。
    華やかで激しい性行動のメカニズムは何か?
    性が生まれ、男女へと進化した15億年の壮大な性の歴史を展望する。

    [ 目次 ]
    第1章 性の起源―現代生物学の大きな謎
    第2章 生き物たちの奇妙な性
    第3章 クジャクの羽とシカの角
    第4章 雄と雌と子ども―永遠の三角関係
    第5章 誰が子の世話をするべきか
    第6章 雌をめぐる競争
    第7章 雌はどんな雄を選ぶか
    第8章 雌雄から男女へ
    第9章 ヒトの婚姻システム
    第10章 そしてわれわれはどう選ぶべきか

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 雌同士で戦うことはない。いつも雄同士。
    鹿の角、孔雀の羽、ぞうあざらしの遠吠え、全て雌をひきつけるためにある。
    人間界は至って平和だ。

  •  オスとメスがなぜ生じたのか、というところから、現代のオス・メス事情までを平易に記述されているので、とてもよい本であると思います。特に、スニーカー(ずるい)戦術のところは、自然のおもしろさを知ることができる、この本のハイライトだと思います。

  • 以前ちらと読んだときには、進化生物学論争に言及してたことに気づかなかった。おまけに一部のフェミニストに対する批判もあったりして(それについては批判の対象が特定できない、残念)。性と生殖について無性生殖から説き起こして、最後にヒトの婚姻制度まで、見事に説明されている。これは良書!深く考えることのために、学問の枠組みを使うことの強さを思う。学問はアタマを硬くするためにあるんじゃない、ホント。

  • 内容は難しいことを扱っているが分かりやすく平易な文で書かれていて非常に読みやすい。
    内容も非常に面白いうえに、俗なところに堕ちていない。

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