レギュラシオン理論―経済学の再生 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061491465

作品紹介・あらすじ

危機ごとに姿を変える資本主義を、どうとらえるか?最新鋭理論は、人間を取り巻く「制度」に着目、そこに働く「調整」を通じて資本主義を透視する。ケインズ、マルクスの遺産を乗り越えフランスで誕生した、21世紀の経済学を易しく説き明かす。

感想・レビュー・書評

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  • レギュラシオン理論の概要を簡潔に解説している入門書です。

    まずはアダム・スミスにはじまり、マルクス、ケインズにいたる経済学の歴史をごく簡単に説明したうえで、レギュラシオン理論の経済学史上の位置づけを明らかにするとともに、アグリエッタやボワイエを中心とするレギュラシオン理論の提唱者たちの仕事を紹介しています。

    つづいて本書では、レギュラシオン理論にもとづいて資本主義の諸相を明らかにする試みの例として、フォード車ではじまった大量生産方式を要とする「フォーディズム」についての説明をおこない、それにつづく資本主義のさまざまなありかたを「ネオ・フォーディズム」「ボルボイズム」「トヨティズム」といった概念によって明らかにする試みの一端が示されています。

    レギュラシオン理論というものが、おおむねどのようなものなのかを把握することができるという点では、有益な内容だったように思います。

  • レギュラシオンを大学時代に知ってたらはまったかもしれない。

  • 難解なレギュラシオン理論をかなりやさしく解説してくれる入門書中の入門書。助かったー

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著者プロフィール

名古屋大学名誉教授

「2022年 『制度と進化の政治経済学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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