- Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061491830
作品紹介・あらすじ
明快な音と、歯切れのよいリズム。直説法と接続法の使い分けや、再帰表現が語る、豊かなニュアンス。神と話すことば」の世界へようこそ。
スペイン語と神とカルロス・プリメロの午後――スペインの長いゆったりとした昼食を済ませたあと、コーヒーを飲み、ゆっくりと銘酒「カルロス・プリメロ」を舌の上でころがしながら、気の合った仲間と会話を楽しむ。まさに私にとっては至福のひととき。良き仲間をもつ喜びと、その仲間たちとスペイン語を通して心を通じ合える喜びを噛みしめ、「カルロス・プリメロ」に陶然となり、カルロス1世のことばを思い出すのです。…… さて前口上が長くなりました。とにかくスペイン語は美しいことばです。長い歴史の奥深い文化に裏打ちされたこのことばの仕組みの概略を、これから皆さんにやさしく解説し、スペイン語の世界にお誘いしたいと思います。――本書より
感想・レビュー・書評
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大昔、スペイン語を第2外国語として履修した出来の悪い生徒にとってみれば、すべてが新鮮でした。
しかし、Usted(貴方の丁寧語)がなぜ3人称単数で受けるようになったのかという説明(背景)もあれば、もっとよかったのに・・詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
最近スペイン語を学んでいるのと、この帯に釣られて買いました。初めてスペイン語を学ぶ人はもちろん、初級あたりまで学んだ人も、学ぶ予定が無い人も楽しめる本!文法書でもあり、スペイン言語学(と言っていいかわからないけど)の本でもある。
ゲリラの語源を知ったときは「へーなるほど!」でした!言われてみて納得! -
☆☆☆2019年3月レビュー☆☆☆
この本を読むにはスペイン語5級ぐらいの知識があるといい。今まで習った文法に対して「ああそうだったのか」と合点がいく感じがする。
「gustar」は「~に喜びを与える」と解釈すれば
「Me gusta~」という語順にも納得がいく。
点過去と線過去の違いについてもわかりやすかった。
語学の学習は、単に言葉を覚えるだけでなく「文化」を学ぶことだとうのも素晴らしい考えだと思った。
スペイン語の学習は気長に続けたいと思う。 -
オルテガやウナムーノを勉強したくなりましたが。
生きてるうちにちょっと自信がないですが -
読みやすく、親しみやすく、おそらくわかりやすい解説だとは思う。
しかし、新書で語学を習得するのは土台無理な話、具体的な文法よりも言語の成り立ちとか歴史を知りたかった。 -
スペイン語を今から身につけるのはムリだとはなから諦めている、いい加減な読者からみても、この本はきっといい本だと思われる。
発音、文法、言語を軸とした文化、慣習まで一通りの情報が詰まっている。
言語を習得するには、とんでもない時間と手間がかかるのだけれど、その見取り図を示してくれる。
自分としては、文法のカテゴリの違いに興味を感じる。
形容詞には、品質形容詞(広いとか、大きいといった一般的な形容詞)と限定形容詞(この、私の、など)の他にも、地名形容詞がある。
一般的には形容詞は名詞の後に置かれるけれども、例外的に前にも置くことができるものもあって、その場合、意味の違いにも結び付くんだそうだ。
通常語順:hombre pobre(貧しい男)
逆転したもの:pobre hombre(かわいそうな男)
動詞に関しては、直説法と接続法(間接法じゃないのね)があるという。
直説法は客観的な事実として述べる「法」、接続法は観念的な動作・状態として述べる「法」。
さらにそれぞれの法には時制の区分けがある。
直説法の過去には線過去(継続を表す)と、点過去(完了を表す)がある。
が、それ以外にも現在完了もある!
それも「現在」と銘打たれているのに、表すのは過去の出来事!
え~?
こちらは「現在へ何らかの影響を感じさせる、比較的近い過去の行為を表す」ものなのだそうだ。
もはやわたしの頭は大混乱。
いや~、面白い。 -
2015/07/23 読了
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その昔、サルサを聴きたいがために始めたスペイン語の勉強。
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スペイン語の発音や文法についてコンパクトではあるが、非常に濃い内容。言語だけでなくスペイン語圏の文化についても良く触れられているので、より深い理解が出来るんじゃないかと
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「文法書読み物として少しづつスペイン語の決まりを知ってく」
著者プロフィール
東谷穎人の作品






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