武士道とエロス (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 72
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061492394

作品紹介・あらすじ

男どうしの恋の道、衆道は"武士道の華"。美少年の争奪、衆道敵討、義兄弟の契り。江戸の風俗大革命で喪われていく「性」の煌き。武士たちの愛と絆を通して日本男性史を書きかえる。

感想・レビュー・書評

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  •  時代劇が好きな婦女子の方々に、ぜひ読んでほしい。
     煽り文句が凄い。

    「男同士の恋こそ武士道の華!」

     木下藤吉郎が主君である織田信長の草履を懐に入れて温めるエピソード「あたたかい草履」を読んだ人の感想は、以下の四つに分類されると思う。

    ①微笑ましい
    ②ふーん
    ③気持ち悪い
    ④萌え

     ④の人は即買いだ。日本の男色文化史を解説したこの本を読まずして、腐女子を自認するなかれ!

  • 男どうしの恋の道、衆道は“武士道の華"。美少年の争奪、衆道敵討、義兄弟の契り。江戸の風俗大革命で喪われていく「性」の煌き。武士たちの愛と絆を通して日本男性史を書きかえる。
    (1995年)
    — 目次 —
    第1章 忘れられた敵討
    第2章 君と私
    第3章 恋する男たち
    第4章 義兄弟の契り
    第5章 ヒゲと前髪
    第6章 男振

  • 第1章 忘れられた敵討
    第2章 君と私
    第3章 恋する男たち
    第4章 義兄弟の契り
    第5章 ヒゲと前髪
    第6章 男振

    著者:氏家幹人(1945-、福島県、日本史)

  • 超絶学問

  • 男色=硬派
    女色=軟派
    ・・・そうだったんだ

  • 戦国時代から明治までの武士の同性愛の歴史。

    同性愛というのは決して歴史の浅いものではない。戦国時代から江戸中期にかけて、その後しばらくは下火になるも、江戸末期から明治にかけて再び流行し、大正時代には廃れていった。忠義や義兄弟という言葉に隠れて男色は確かに武家社会の中に習慣として存在したことがこの本を読めばよく分かる。しかもそこには結婚や元服など、様々な要素が関係している。
    どうもこういったことは日本独自のものらしい。これはとても興味深いことだ。

    性からはその社会がよく見える。

  • 明日をも知れぬ戦国の世で、共に命を賭けて戦う男たちの「絆」としての男色。
    尻を開いてこそ心も開くという訳ですね。
    うむ、奥深い…

  • 興味があって読んだとはいえ、男色の盛んな描写に若干引いたほどには中近世武士社会は異世界だなあと。

  • 腐れ歴史オタクの私としては美味しいネタがたっぷり詰まった素敵な本。
    戦や死、忠義といったものと混ざり合う事によって、現代からは想像もつかないほどに濃密な「愛」が、男性間に存在していた事が分かる。
    一度読んだら歴史小説もドラマも、穿った見方をしてしまう事間違いない。

    戦国~明治頃の各時代の男色文化の変遷を追いかけていると、次第にその「背景」が透けて見えてくるのも興味深い。
    武断政治から文治政治への移り変わりと、武士に求められる役割の変化、そして衆道の衰退。
    丁寧に読み進めていくと、「男色」という枠を超えた、文化や歴史のうねりが感じられる。

    様々な史料や文献から例が引かれているが、どれも丁寧に解説がされており、分かりやすい。
    語り口もテンポが良く、さっくりと読める一冊。

  • ところどころ、話が脱線するきらいはあるものの。
    なかなかセンセーショナルな題名にも関わらず、内容は至って真面目であった。
    男同士の友情を超えた愛情。
    それが、安定を望む江戸幕府転覆の起爆剤になることを恐れたお偉いさんが、意図的にその風習を信じた……という感じで合っているだろうか?

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著者プロフィール

氏家 幹人(うじいえ・みきと)
1954年福島県生まれ。東京教育大学文学部卒業。歴史学者(日本近世史)。江戸時代の性、老い、家族を中心テーマに、独自の切り口で研究を続けている。著書に『大名家の秘密』(草思社)、『かたき討ち』『江戸人の老い』『江戸人の性』(いずれも草思社文庫)、『増補版 江戸藩邸物語』(角川ソフィア文庫)、『武士道とエロス』(講談社現代新書)、『江戸の少年』『増補 大江戸死体考』(いずれも平凡社ライブラリー)、『不義密通』(洋泉社MC新書)、『サムライとヤクザ』(ちくま文庫)などがある。

「2021年 『文庫 江戸時代の罪と罰』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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