イギリス王室物語 (講談社現代新書 1283)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061492837

作品紹介・あらすじ

1000年の伝統をもち、今も華麗に輝くイギリス王室。「残虐非道」のヘンリー8世、自信家の処女王エリザベス1世、快楽の王子ジョージ4世など、大英帝国の栄光を築いた強烈な個性たちを描く。

イギリス王室の「伝統」――ウィリアム1世から数えれば約900年、全ヨーロッパに華麗なネットワークをもつに至ったイギリス王室だが、……王室史をひもとくとき驚くのは、歴代の国王にずいぶんいろいろな性格をもった人間、それもいささか破天荒な人物が多いということである。詳しくは本文に譲るけれども、まず目立つのが好色というのか、ともかく色事にかかわる話題を提供してくれる国王が数多い。……ヘンリー8世を筆頭として、現在のチャールズ(たぶんいずれ国王になるだろう)に至るまで、程度の差はあれ色がらみの話はこの王室の伝統という気がする。けれどもこのことと同時にあえてつけ加えておきたいのは、国王あるいは王室の人間が、イギリス最高の貴族としてそれなりの義務も果たしているという点である。たとえば第8章にとりあげる在位わずか1年足らずだったエドワード8世、ウィンザー公だとて、女遊びのあいまに世界各地をとびまわり(あるいはこの逆といったらいいか)、親善訪問によってイギリスという国の宣伝にこれつとめていた。――本書より

感想・レビュー・書評

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  • イギリス王室の通史というよりかは、歴代の国王にまつわる面白・珍エピソードを紹介するといった本。だから比較的簡単だし、すぐ読み終わった。ただその文まじめに勉強したい人には不向きかもしれない。個人的には、王室は今も昔も舐められてたんだなぁ、とは思えて楽しめた。泥棒に間違われたり、酒場で臣下に騙されたり、皮肉を言われたり。そういう意味では面白かった。

  • ブリカス。宗教問題は17世紀を揺さぶる最大の問題。

  • 1996年発行。ダイアナ妃とチャールズ皇太子が、離婚秒読みだった頃に書かれた本。
    世界中が、英国王室のスキャンダルに興味津々だった頃に書かれたので、ニーズに鑑み、歴代の王様女王様の下半身事情にいっぱいページが割かれている。
    ピックアップされているのも、そっち方面が華やかな王様ばかりなので、結果的に有名人が多く、英国史入門として読むのにいいかも。
    個々のエピソードが派手すぎて、英国史の流れにまで、読んでて意識が及ばないのが困った所。(笑)

  • イギリス王室の始まりはノルマン朝ウィリアム一世(即位1066年)とする考えが優勢らしいが、さすればイギリス王室の歴史は、1000年に満たない。古さだけを競うと、日本の皇室(神武天皇の即位がB.C.660)のほうが、3倍近く長いのである。それはさておき、本書は、きちんとした英国の王室史ではなく、個性的な君主を幾人かとりあげ、その人となりに着目した読み物だ。いささか強引にまとめると、好色の王たちと、しっかり者の女王たちのプロフィール集である(もちろん例外もいる)。ヘンリー八世・エリザベス一世・ジェームズ一世・チャールズ二世・ジョージ一世・ジョージ四世・ヴィクトリア女王・エドワード八世というノミネーションは、著者の独断ではあるだろうが、軽妙な語り口で、かの国に君臨した(最初は統治もしてた)国家元首の人間味を楽しませてくれる。

  • 多少歴史が分かったほうがイギリス生活楽しめそうだなと思って購入。ヘンリー八世めちゃくちゃすぎる。

  • 歴史書として読むのではなく、軽い読み物として読むことをお勧めします。
    参考文献も、歴史書も含まれていますが、軽い読み物も多く、歴史書を読み始める前段階だと思われます。

    極東の日本が,極西のイギリスから学ぶことは多いかもしれません。
    共に文化の果てで,ありとあらゆる文化を受け入れている。
    イギリスはフランスからのラテン文化と,
    スウェーデン、ノルウェーからのアングロサクソン文化と,
    地元の文化と,混合文化の強みを持っているかもしれない。

    日本が,インド、中国,朝鮮からの文化と南方、北方からの文化が混じった文化の強みと対比できるとよい。

    イギリスという体制を整えた後の歴史が約1000年イギリス王室を、約2000年の歴史があるかもしれない天皇家が、近代化の見本としたことを、 どう理解すればいいかを考えるきっかけにするのもよいかもしれません。

    イギリス王室と天皇家を対比させながら読むとよいかもしれません。

  • 英国王室に脈々と流れる血、それは「女好き」らしい。その分(というのかは分からないが)、女王の時代は国がますます発展するという。

    ダイアナが亡くなる前に書かれた本なので、ダイアナとチャールズの行方について注目していることが節々から伝わってくる。お家芸であるチャールズの「女好き」の結果は、ダイアナの悲劇的な死だということを、現代に生きる我々は知っている。

    いずれ訪れるチャールズの時代はその人気のなさ故に、王室の危機となるだろうという論調の文を読んだことがあるが、ここで「女王」エリザベス二世がどれだけ王室のために頑張ってくれるのかが将来を決定するかもしれない。

  • イギリス王室の系譜といえば、ヘンリー8世の女性遍歴を真っ先に思い浮かべてしまうが、その前と、それに続く時代の様々な王室の人々も、これまた型破りで、読んでいて飽きない。

  • さあそろそろ受験関連で読むかなと思って手を出したんですが、そういう方面(どういう治世だったかとか)について知りたい方は、読んでも仕方ないと思います(笑)
    でも歴代の、教科書レベルで出てくるような歴代の王様方がどんな色恋をしていただとか、人間の側面を面白く描いてくれてます。ので、興味は沸くと思います。

    読み始めた頃、調度テレビで「ブーリン家の姉妹」を観て、ヘンリー8世役がエリック・バナ。ああ、「見よ!この見事なふくらはぎを」とか言っちゃうのかとちょっと吹きました。

  • 友人に紹介してもらった奇人変人大集合のイギリス王室の話です。…いや、そういう人達を集めた本なんだから当たり前だけど。歴史苦手でも読めます、と言うか伝記に近い?

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著者プロフィール

小林章夫(こばやし・あきお)
1949年東京生まれ。
上智大学文学部英文学科教授・博士(文学)。
同志社女子大学教授などを経て現職。
18世紀のイギリス文学を足がかりに、
近代イギリス文化を多彩な視点からとらえる。
主な論文・著書
「憂鬱な詩人 アレグザンダー・ポープと
政治諷刺」
『チャップ・ブックの世界』(講談社学術文庫)
『イギリス紳士のユーモア』(講談社学術文庫)
『コーヒー・ハウス』(講談社学術文庫)
『田園とイギリス人—神が創りし天地で』
(NHKブックス)
『東は東、西は西—イギリスの田舎町からみたグローバリズム』(NHKブックス)
『おどる民 だます国—英国南海泡沫事件
顛末記』(千倉書房)
主な訳書
ヒュー・ジョンソン『ワイン物語』(平凡社
ライブラリー)
テリー・イーグルトン『アフター・セオリー
—ポスト・モダニズムを超えて』(筑摩書房)
ドミニク・チータム『「くまのプーさん」を
英語で読み直す』(NHKブックス)など。

「2009年 『アメリカ〈帝国〉の苦境』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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