- Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061492837
作品紹介・あらすじ
1000年の伝統をもち、今も華麗に輝くイギリス王室。「残虐非道」のヘンリー8世、自信家の処女王エリザベス1世、快楽の王子ジョージ4世など、大英帝国の栄光を築いた強烈な個性たちを描く。
イギリス王室の「伝統」――ウィリアム1世から数えれば約900年、全ヨーロッパに華麗なネットワークをもつに至ったイギリス王室だが、……王室史をひもとくとき驚くのは、歴代の国王にずいぶんいろいろな性格をもった人間、それもいささか破天荒な人物が多いということである。詳しくは本文に譲るけれども、まず目立つのが好色というのか、ともかく色事にかかわる話題を提供してくれる国王が数多い。……ヘンリー8世を筆頭として、現在のチャールズ(たぶんいずれ国王になるだろう)に至るまで、程度の差はあれ色がらみの話はこの王室の伝統という気がする。けれどもこのことと同時にあえてつけ加えておきたいのは、国王あるいは王室の人間が、イギリス最高の貴族としてそれなりの義務も果たしているという点である。たとえば第8章にとりあげる在位わずか1年足らずだったエドワード8世、ウィンザー公だとて、女遊びのあいまに世界各地をとびまわり(あるいはこの逆といったらいいか)、親善訪問によってイギリスという国の宣伝にこれつとめていた。――本書より
感想・レビュー・書評
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イギリス王室の通史というよりかは、歴代の国王にまつわる面白・珍エピソードを紹介するといった本。だから比較的簡単だし、すぐ読み終わった。ただその文まじめに勉強したい人には不向きかもしれない。個人的には、王室は今も昔も舐められてたんだなぁ、とは思えて楽しめた。泥棒に間違われたり、酒場で臣下に騙されたり、皮肉を言われたり。そういう意味では面白かった。
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ブリカス。宗教問題は17世紀を揺さぶる最大の問題。
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1996年発行。ダイアナ妃とチャールズ皇太子が、離婚秒読みだった頃に書かれた本。
世界中が、英国王室のスキャンダルに興味津々だった頃に書かれたので、ニーズに鑑み、歴代の王様女王様の下半身事情にいっぱいページが割かれている。
ピックアップされているのも、そっち方面が華やかな王様ばかりなので、結果的に有名人が多く、英国史入門として読むのにいいかも。
個々のエピソードが派手すぎて、英国史の流れにまで、読んでて意識が及ばないのが困った所。(笑) -
イギリス王室の始まりはノルマン朝ウィリアム一世(即位1066年)とする考えが優勢らしいが、さすればイギリス王室の歴史は、1000年に満たない。古さだけを競うと、日本の皇室(神武天皇の即位がB.C.660)のほうが、3倍近く長いのである。それはさておき、本書は、きちんとした英国の王室史ではなく、個性的な君主を幾人かとりあげ、その人となりに着目した読み物だ。いささか強引にまとめると、好色の王たちと、しっかり者の女王たちのプロフィール集である(もちろん例外もいる)。ヘンリー八世・エリザベス一世・ジェームズ一世・チャールズ二世・ジョージ一世・ジョージ四世・ヴィクトリア女王・エドワード八世というノミネーションは、著者の独断ではあるだろうが、軽妙な語り口で、かの国に君臨した(最初は統治もしてた)国家元首の人間味を楽しませてくれる。
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多少歴史が分かったほうがイギリス生活楽しめそうだなと思って購入。ヘンリー八世めちゃくちゃすぎる。
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イギリス王室の系譜といえば、ヘンリー8世の女性遍歴を真っ先に思い浮かべてしまうが、その前と、それに続く時代の様々な王室の人々も、これまた型破りで、読んでいて飽きない。
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さあそろそろ受験関連で読むかなと思って手を出したんですが、そういう方面(どういう治世だったかとか)について知りたい方は、読んでも仕方ないと思います(笑)
でも歴代の、教科書レベルで出てくるような歴代の王様方がどんな色恋をしていただとか、人間の側面を面白く描いてくれてます。ので、興味は沸くと思います。
読み始めた頃、調度テレビで「ブーリン家の姉妹」を観て、ヘンリー8世役がエリック・バナ。ああ、「見よ!この見事なふくらはぎを」とか言っちゃうのかとちょっと吹きました。 -
友人に紹介してもらった奇人変人大集合のイギリス王室の話です。…いや、そういう人達を集めた本なんだから当たり前だけど。歴史苦手でも読めます、と言うか伝記に近い?
著者プロフィール
小林章夫の作品





