- Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061492875
作品紹介・あらすじ
"まなざしの芸術"-写真は、何をどのように表現してきたのか。古今東西の力作・快作を集めた"紙の上の美術館"へご案内。その魅力と本質を縦横無尽に語り尽くす、本格的写真入門。
感想・レビュー・書評
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一九世紀に発明されて以来、約一五〇年間の写真史を追った入門書。
西洋中心の写真史に比較材料として日本人の作品が挿入される、そのバランスがちょうどよかった。世界初の写真を使ったセルフポートレートが、写真家が死体の演技をして撮ったものというのは象徴的で面白い。
撮影者と被写体の非対称性にはあえて踏み込まずに書いているのはわかるけど、どうしたって裸の女性ばかりがモデルとして出てくるのは気になってしまう。メイプルソープの項で彼が男性を性対象にしていたことに触れるなら、男性から女性へのまなざしにも一言くらいはエクスキュースを入れてもよかったのではないか。シャルコーがでっちあげた女性のヒステリー患者の写真を、最終的に肯定しているのも気にかかる。 -
大学入る前に読んだ本です。
日本大学芸術学部写真学科に入る前に読んで勉強しました。
2002年から2003年に読みました。
写真の歴史と写真作家のことが幅広く書いてあったような気がします。
写真を志す方は入門書としていいと思います。
作家性を学ぶにはいい本だったような気がします。
もう18年も前に読んだので。あまり覚えていないのですが、写真の大学入る前に読むといいです。 -
鑑賞の対象としての写真を、その起源から黎明期、発展期、現代に至るまで、写される対象によって分類しながら、その分野ごとに著名な人物、作品を紹介して展望する。
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古今東西の名作写真を集めた紙の上の美術館には5つの部屋がある。第1室は発明、第2室は肖像、第3室は風景、第4室は出来事、第5室は色彩。写真は「選択の芸術」。写真には写真家の無意識が映り込む。カルティエ・ブレッソンは決定的瞬間は何かという問いに「内面と外面の世界が互いに交流し一体となる時」と答えており、混沌が調和のバランスをとる瞬間を見出している。
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多様な写真表現の歴史。とてもわかりやすい。
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そろそろ本を読むのは一旦やめて撮りまくらねば.
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飯沢耕太郎氏の文章は、わかりやすくて面白い。
興味を引くので、さらに深くはまっていきたくなる。
こんな美術館があったらいいな。 -
[ 内容 ]
“まなざしの芸術”―写真は、何をどのように表現してきたのか。
古今東西の力作・快作を集めた“紙の上の美術館”へご案内。
その魅力と本質を縦横無尽に語り尽くす、本格的写真入門。
[ 目次 ]
第1室 光学・発明・絵画
第2室 鏡・肖像・裸体
第3室 風景・モノ・都市
第4室 出来事・社会・私
第5室 色・複製・フレーム
[ POP ]
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