- Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061493087
作品紹介・あらすじ
"細胞の自殺"アポトーシスの発見が、がん、AIDS治療の道を拓き、老化・寿命の謎を解く。新たな生命観への招待の書。
感想・レビュー・書評
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105円購入2012-04-09
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4061493086 236p 1996・6・20 1刷
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前々から私は死というものと老化に並々ならぬ興味があった。科学的に解説している入門書を漁っていたところ、本書に出くわした。前半はアポトーシスとアポ ビオーシスの定義が書かれている。素人にもわかりやすいように記述されていて理解しやすい。半分は老化にさかれる。文中で書かれているヘイフリックの実験 はおもしろい。要するに細胞にはそれぞれ最初から分裂する限界が決まっている、というのである。これはテロメアと呼ばれている遺伝子であって、ちょうど回 数券のように分裂するごとにその長さが短くなっていき、限界にくるとアポトーシスのスイッチが入って細胞は消去されてしまうのである。そのほか、アポビ オーシスとアポトーシスの二本立てで人の寿命はコンとロールされている、という事実には驚く。著者はあとがきに顕微鏡で細胞死を観ていると、宇宙の星の生 成をながめているような気になる、とある。ミクロをとことん突き詰めていくと、マクロの宇宙が見えてくる、というのも印象的だ。
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