黄泉の国の考古学 (講談社現代新書 1330)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061493308

感想・レビュー・書評

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  •  考古学は文字がない時代のことを扱うことが本旨である。遺物から当時の人生観なり価値観といったものを類推する。その潔い考え方には憧れる。ただし夾雑物がない代わりに、基本的に情報不足だ。
     最初の章で房総半島南部の遺跡のレポートが報告される。6世紀という時代に房総半島に副葬品を収められられる地位にあった人の人生観とはいかなるものであったのか。死後の世界をどのように考えていたのか、ということを考えさせられた。
     埴輪や壁画など文字にならないメッセージが何を意味するのかを考察していく過程を体験できるのが本書の魅力だ。

  • ふむ

  • 海=常世、舟棺葬、貝や海砂と常世、袖(腕)を振る意味……など、とても興味深かったけど、読みやすい本ではなかった。

  •  画期的論考らしいが、それほどの魅力を感じるほどではない。新書らしく、解りやすくまとまっている本。前方後円墳は前に方墳、後ろに円墳なのではなく、「壷」の形をした墓なのであるという主張は素敵だった。「壷」は中国の伝説に出てくる蓬莱、方丈、エイ州の三神山の象徴であって、前方後円墳は他界を現したモニュメントであると。

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