犯罪学入門 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (196ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061493650

作品紹介・あらすじ

日常の平安をおびやかすさまざまな逸脱行動や組織の暴走…具体的事例をふまえつつ、常識ではとらえがたいその内実、法との関連、社会の対応など幅広い知識を提供する。

感想・レビュー・書評

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  • 出版年が出版年なので
    ある程度日本の法律は変わっている、
    と信じたいところですが期待はできませんね…

    特に累犯の人たちの処遇に関しては
    必読で、ごく軽微な犯罪ですら
    実刑になってしまうのです。
    この本の例のようなもので。

    結局はそれは何のためにもならない気がするのです。
    より一層社会から遠ざかっていく。
    そして犯罪者のレッテルはより一層
    濃くなってしまう…

    ただし例外的な刑罰というのもあります。
    クソ身内が起こした生々しい事件の例。
    これに関しては「もう不可抗力」としか
    言えません。

    逃れる方法がそれでしかないのです。
    罪に問えましょうか?
    逃げられない状態で。

    裁判員制度ができたけれども
    件の組織もあるからいろいろとね…
    難しいのぉ。

  • 105円購入2011-10-19

  • 専門家が専門分野をわかりやすく解説した、古く良き新書って感じの新書。
    けっこう昔に書かれた本だけど、未来予測がかなり当たっていて、先見の明に驚く。
    専門家が、専門知識に基づいて、正しく考えたら、あまり間違えることってないのだろうなあ。

  • 「犯罪」というと、どういった刑罰が課されるべきか、や刑法理論に基づく話ばかりしそうであるが、この本ではそういう話はあまりない。心理学や司法制度、監獄での処遇のあり方などについて深く触れられている。

    思うのは、やはり被害者と犯罪者の社会復帰であろう。日本はまず被害者は爪弾きにあうのだ。だれが犯人でどういう刑を受けたかを受けたまで知られるし、死刑執行のところまで立ち会うことができる。またアメリカの検察や裁判官は選挙で選ばれるなど、民主的正統性を持たせている。陪審制度や参審制度も同様に行われる。日本の裁判官は中央の人事にのみ関心を払う制度なっている。もちろん最高裁判所裁判官国民審査はあるが、正直機能しているとはいえない。

    また受刑者の高齢化も著しいし、釈放されても親族が引き取らないと再犯の可能性が高くなる。そしてまた入所する・・の繰り返しだ。そして社会復帰の可能性が低くなる。

    どう表現しようとも、日本の犯罪に対する処遇は再考の余地があるとしか言えない。可視化や刑場の公開は行われたが、これからどうなっていくのだろうか。

  • 犯罪は必ずしも絶対的なものでなく相対的なものである。
    時代、地域、社会状況において全く異なる。
    殺人でさえもが戦場では英雄的行為とみなされる。
    犯罪学について勉強したく読んでみたのだが非常に分かりやすく入門書に適していた。

  • 面白い本だった。犯罪という感情的倫理的に許されざる事象に対して、「〜学」という客観的な立場からの解説。体系だってはいないが、入門として幅広く、そして日常では目にかからない内容が書かれている。《犯罪が犯罪とされるにあたっては、前提としてそれが法律で禁止されていなければならない》という引用が印象的だった。

  • 読みやすい文章、海外で研究をした著者の広い視野、みんなが思いこんでいるのとは違う統計結果を提示し、なるほどと納得させられるような本。入門書としては良いと思う。

  • ただ「犯罪」という言葉に興味があるから買った本。全く興味のなかった組織犯罪について多くを知ることが出来た。特にトラヴィス・ハーシの社会的絆理論が興味深かった。他にも色々な犯罪について触れていたが、とりわけ少年犯罪、性犯罪についてより深い知識を得ることが出来た。

  • 犯罪の事例を調べたいという方にお勧め。
    但し、深い考察を求めるとがっかりするだろう。

  • 実例が多いので解りやすいといえば解りやすいかな。

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著者プロフィール

関西学院大学名誉教授。少年非行、犯罪学、刑事政策、逸脱行動、社会問題研究。博士(人間科学)。保護司、更生保護施設評議員、学校法人評議員、少年院視察委員会委員。1952年愛知県生まれ、東京大学文学部第四類(心理学・社会学)卒業、大阪大学大学院人間科学研究科後期博士課程中途退学。松山商科大学(現・松山大学)人文学部社会学科専任講師、金城学院大学文学部社会学科・現代文化学部福祉社会学科教授、関西学院大学法学部教授、スウェーデン国立犯罪防止委員会客員研究員、南イリノイ大学カーボンデール校フルブライト研究員、ケンブリッジ大学、ウィーン大学、デラウェア大学客員研究員、中国・吉林大学、蘇州大学、中国人民大学への派遣教授、法務省法務総合研究所研究評価検討委員会委員、地方自治体選挙管理委員会委員、法務省矯正研修所支所、家庭裁判所調査官研修所の講師などを務めた。

主要著編書・訳書
単著に、Juvenile Crimes and Social Problems in Japan: A Social Constructionist Approach, Koyo Shobo, 2019、『再検証 犯罪被害者とその支援』、『新しい視点で考える犯罪と刑事政策』(2010、 2017ともに昭和堂)、『新版少年非行の社会学』(2002、世界思想社)、『少年犯罪』(2000、平凡社新書)、『犯罪学入門』(1997、講談社現代新書)、編著に『新訂逸脱行動論』 (2006、放送大学教育振興会)、監修に『戦前期少年犯罪基本文献集』全44巻(2009-2012、日本図書センター)などがある。

「2022年 『新版 少年非行』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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