白村江 (講談社現代新書)

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本棚登録 : 65
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061493797

感想・レビュー・書評

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  • 倭国だけでなく、唐、高句麗、百済、新羅それぞれでドラマがあったことがわかって面白かった。

  • 「天智と天武」読んだら興味が出てきた

  • 白村江の戦いの時代的前後を,ところどころ小説調で書いてある。

    目新しい発見はなかったけど,あの時代の人間関係に詳しくなった。
    好きなのに,奈良時代の動きを捉えるのは難しい。
    名前が訓読みで,覚えにくいからだろうなあ。

    ちなみに日本で名前が音読みになるのは,道真の祖父君,清公が渡唐から帰ってきた際に進言したのが元々。

    女帝は中継ぎというのが定説だけれど,それにしても斉明天皇の行動力は凄まじいものがある。
    そういえば,観世音寺は斉明帝の菩提寺だったな。

    歴史はこうやって所々繋がっているのが,面白い。

  •  「白村江」~私は「はくすきのえ」と記憶している。しかし最近はそのまま音読みして「はくそんこう」と読んだりするようだ。だから「百済」も「くだら」を「ひゃくさい」とやるらしい(ちなみに朝鮮語読みでは「ペクチェ」)。なんか調子が狂う。

     「白村江の戦い」といえば、百済復興のために差し向けた倭国の水軍が、唐・新羅連合軍に大敗を喫したという7世紀に起こった大戦争という認識である。韓国ドラマを引き合いに出して恐縮だが、時はちょうどドラマ「善徳女王」に出てくる金春秋(キム・チュンチュ)(後の武列王)や金庾信(キム・ユシン)将軍らが大活躍したあたりの時代である。

     次にこれもドラマ連載中の「階伯(ケベク)」に出てくる百済の階伯将軍らが唐・新羅連合軍に敗れ、百済は滅亡する。そこで百済救済のために倭国が大軍を派遣するも、白村江で連合軍に大敗する。このとき圧倒的物量の差で負けたと言われているが、実は当時倭国は連合軍をしのぐほどの大軍を派遣していたというのだ。

     敗因は幹部である百済の旧王族の間に内部不和が生じ方針が定まらなかったこと、結果全軍の意思統一ができていなかったことなどによるものだという。歴史にイフは禁物だそうだが、もしこのとき百済・倭国連合が勝っていたら、半島に百済が復活し倭国が半島に権益を確保して、今の我が国の地図は違う形になっていたのかもしれない。

     また、百済に向け熟田津を出発する兵士を鼓舞するために額田王が、
    「熟田津に 船乗りせむと 月待てば 潮もかないぬ 今は漕ぎ出でな」
    と歌ったと万葉集(巻第一)はいっているが、著者は斉明天皇の作歌とするのが妥当だとういう。斉明女帝はこの戦争のために移動していた時だから、それも一理あると思った。なぜ額田王か、この戦争の全権の象徴である斉明天皇の方がふさわしいと私も思うようになった。

     このように、今まで一般常識のように思われていたことも、よく見れば歴史的事実は異なるかもしれないと気付かされる。

  • [ 内容 ]
    二日間の戦闘を読み解く。
    海水みな赤し―唐・新羅連合軍の前に倭国の百済救援作戦は打ち砕かれた。
    日本の国家形成途上に起こった壮大なパワーゲームを検証し、古代史の通説を覆す力作。

    [ 目次 ]
    プロローグ 捕虜たちの生還
    第1部 白村江への道
    第2部 検証・白村江の戦い
    エピローグ 敗戦史観を見直す

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    [ 参考となる書評 ]

  • 昔むかし、今なんかよりもずーっとマトモに、東アジア外交が機能してた頃のお話し。
    第一王子と偽って、ボンクラちゃんを人質に日本に助けを求める百済とか、良い駆け引きしてまんなぁ。
    黒歯常之将軍の、グローバルな生き様にも感服。

    著者である遠山先生の、中性的にして情熱溢れるストーリーテリングも、個人的に結構ツボです。


  • 20060804
    白村江の戦い。こんな昔から日本・朝鮮・中国はこんな関係だったのか。

  • 授業で読んで、すっごいおもしろくて買っちゃった笑
    高校で習ったのとはかなりイメージが覆される、ほんとにおもしろかった
    読みやすいからすっごいおすすめ ちなみに著者の方が授業してくださいました

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プロフィール

1957年、東京都に生まれる。1986年、学習院大学大学院人文科学研究科史学専攻博士後期課程中退。1997年、博士(史学、学習院大学)。現在、学習院大学ほか非常勤講師 ※2017年2月現在【主な編著書】『古代王権と大化改新―律令制国家成立前史』雄山閣、1999年。『古代の皇位継承―天武系皇統は実在したか』吉川弘文館、2007年。『日本書紀の虚構と史実』洋泉社、2012年。『大化改新と蘇我氏(敗者の日本史1)』吉川弘文館、2013年。『日本古代史の読み方 456-785 皇位継承事件に隠された真相を探る』KADOKAWA 、2013年。

「2017年 『蘇我氏と飛鳥』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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