演劇入門 (講談社現代新書)

著者 : 平田オリザ
  • 講談社 (1998年10月20日発売)
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  • レビュー :88
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061494220

作品紹介・あらすじ

リアルな芝居とは何だろう。戯曲の構造、演技・演出の秘訣とは?平易で刺激的な入門書。

演劇入門 (講談社現代新書)の感想・レビュー・書評

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  • ◆社会で生きる、他人と関係を築いて行く為の哲学。
    妹の結婚式での叔父スピーチ(味覚の実験にて、隣の人とこうも味覚は違うのか!同じ物質であってもそもそも遺伝的にセンサーが違う。育ってきた環境によっても違う。その違いを理解するする、感じ方、考え方の違いを意識して楽しむ。自分の知らない新しい世界を見ることができる。)
    正に、自分のテーマを見つける、少しづつでも前に進める、足がかりではないか。

    ◆コンテクストの擦り合わせ
    自分のコンテクストの範囲を認識すること
    対象のコンテクストの広さの範囲をある程度、明確にすること
    対象のコンテクストとの差異のを仮に埋める為の方法論を吟味し、その埋める為のトレーニングを積んでおく

    ◆テーマがあって書き始めるわけではない。むしろ、テーマを見つけるために書き始めるのだ。それは、私たちの人生が、あらかじめ設定されたテーマ、目標があって生きているわけではないのと似ているだろう。私たちは、いける目的をどうにかしてつかもうとして、この茫洋としてつかみどころのない人生のときを、少しずつでも前に進めて行くのではないたろうか。私たちは、生きるテーマを見つけるために生き、そして書くのだ。(p108)

  • 「演劇入門」は、劇作家・演出家の平田オリザさんが演劇の"作り方"を分かりやすく解説した入門書。98年に出版され、すでに22回も版を重ねる隠れたベストセラーです。本広さんはこの本を「何回読んだか分からない」といいます。

    続きはこちら
    GUEST 070/映画監督・本広克行:スミスの本棚:ワールドビジネスサテライト:テレビ東京
    http://www.tv-tokyo.co.jp/wbs/blog/smith/2013/01/post142128.html

  • 平田オリザの本は初めて。テーマありきではない、など、新たな価値観をたくさん知った。

  • 演劇の実際や現場を知らない人にとってはその洗練された方法論に学ぶところがたくさんあると思う。

  • 演劇のリアルとは何か
    自分の見方を他人と共有する
    観客に想像させることの大切さ
    コンテクストの擦り合わせ
    それによる演劇の面白さ、役割

  •  戯曲を書くにあたって、テーマを先に考えてはならない。これは従来の戯曲方法からすると、おかしなことらしい。だが、私から見ると、従来の方法のほうがはるかにおかしなことのように思えてならない。だって、あなたは絵を描くときに、テーマを考えてから風景を探しはしないだろう。ある風景に出会い、その風景を描写したいという表現の欲求が、あたに絵を描かせるのではないだろうか。もちろん、テーマが先にあり、そこから描く作家もいるだろうが、それはおそらく少数派なのではあるまいか。

     私たちは、テーマがあって書き始めるわけではない。むしろ、テーマを見つけるために書き始めるのだ。それは、私たちの人生が、あらかじめ定められたテーマ、目標があって生きているわけではないのと似ているだろう。

     ジョン・ロックの考えに従えば、まず私たちは、普通、次の二つの事柄を前提にして(誤解して)、他者とのコミュニケーションをとっている。
    一、自分の考えは、当然、自分の考えている当の事物と一致しているものと信じている。(表象の一致…概念と事物が一致している)
    二、自分がある言葉によって表明した考えや物事は、他人も同じ言葉によって表明すると考えている。(間主観性の一致…概念と言葉が一致している)

     「遠いイメージから入る」という戯曲を書く際の一つの法則は、この「内的対話によるコンテクストの擦り合わせ」の端的な例である。表現者は、鑑賞者が日常生活で五感を通して行っているコンテクストの摺り合わせを、それに代わる何らかの情報を提供していくことにより代行させる。そして、鑑賞者が、主体的にコンテクストの共有を受け入れるように、その感覚を緩やかに導いていかなければならない。

  • 平田オリザの「幕が上がる」があまりに面白かったので、積ん読となっていた本書(Amazonなどでも評判がよい)を反省して慌てて読んだ。「書くときにテーマなどいらない」。場の設定の仕方(公と私の入り交じる)、キャラクターの配置の仕方(人物の持つテーマへの情報量の差を活かす)、演劇における台詞の意味・描き方(遠いところから)、俳優・演出家の立ち位置などが、びっくりするほど端的に論理的に技術的に計算的に、説明される。脚本家の頭の中(メシの種?)が明かされる感じ。一方で、実際の舞台を自分が観て、沸き上がる感情がこれで説明されるかというと、そんなもんじゃない!と、一観客として思ったりもした。

  • 「コンテクストの擦り合わせ」に感銘を受けた。他の著作も手にとってみたい。

  • 241026 新

  • ただ漫然と舞台を見るのではなく、演劇というものの良し悪しをちゃんとわかるようになりたいと思って、客の立場ではあるけれど、演劇についてちょっとお勉強したくなって読んだ本。これすっごくわかりやすかった。演劇の「良し悪し」の基準を「コンテキスト」という言葉を使って定義していて、すごく腑に落ちた。
    一つの分野は最低3冊読むようにしているので、あと1,2冊演劇論の本が読みたいな。

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