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- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061494244
感想・レビュー・書評
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平家物語に出てくる女性の話だけど、その当人の話と言うよりは、どんな時代背景でどんな伝説や伝承、記録があり、それがこういうキャラクターや物語を作っていったのよ…と言う解説。なので本のタイトルと中身に相違はないのだが「思ってたんと違う」感も否めない。その章のタイトルになっている女性の出番が少ないような印象もあるし、そこから話題や時間が縦横に広がりすぎて(軸はぶれませんが)実像が見えにくくなってしまい、やはり「平家物語の女たち」と言うタイトルに「思ってたんと違う」。章の終わりに原文を入れてくれたりそうでなかったり統一されておらず、小督の章こそ原文を入れるべきだったと思うし、ページの関係等の事情であるなら最終章の「例外」である経正軸の男色話はいらなかったのではないかなぁ…と思わざるを得ない気が。しかし各地に残る〇〇の伝承とか言い伝え等…全部拾ってたらキリがないなくらいたくさんあるのだなぁと実感しました。過去に読んだ別の本で「〇は△じゃない、を証明するのは難しい」てのがよくわかる気がしました。
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『平家物語』に登場する女性―女武者の巴、白拍子の祇王や静などについて述べられています。細川さんの研究は本当に面白いです。中でもこの本はあんまり難しくないので、巴や静を何となくしか知らない人でも読めるのでは。ただし『平家』以外の史料にも言及しているので、中世史の基本的な知識がないとつらいかもしれません。
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