南イタリアへ! (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社
3.50
  • (5)
  • (8)
  • (15)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 141
感想 : 9
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061494466

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 紹介:仁後 浩美
    この本は陣内秀信さんという、法政大学の工学部建築学科の教授をされ、イタリア建築学の専門家としても活躍されている方が書かれた本です。
    南イタリア都市の構造・居住空間や、歴史・文化などの環境の中で南イタリアの人々が生活を続けている魅力について紹介してありました。
    日本では災害に強い街にするのに、鉄筋コンクリートの近代的な建築に作り変えてしまう傾向が強いのに比べ、イタリアでは、歴史的な建物を修復し、再生することに強い拘りをもっていて、元のままの姿で残していくという考えをもっているイタリアの地域性は、とてもすばらしいことだと感じました。
    南イタリアの人々が住む街並みが、何十年も何百年も変わらずそのままの姿を残し、今の都市が出来たかと言う歴史的過程が書かれていて、とても勉強になる内容で、南イタリアの街並みを歩くとき、その年の歴史を感じながら街歩きを楽しめる本です。

著者プロフィール

陣内秀信(Hidenobu Jinnai)1947年福岡県生まれ。東京大学大学院工学係研究科博士課程修了。イタリア政府給費留学生としてヴェネツィア建築大学に留学、ユネスコのローマ・センターで研修。専門はイタリア建築史・都市史。現在、法政大学特任教授。著書に『イタリア海洋都市の精神』(講談社)、『ヴェネツィア―都市のコンテクストを読む』(鹿島出版会)、『都市のルネサンス〈増補新装判〉』(古小烏舎)ほか多数。主な受賞にサントリー学芸賞、地中海学会賞、イタリア共和国功労勲章(ウッフィチャーレ章)、ローマ大学名誉学士号、アマルフィ名誉市民、ANCSAアルガン賞ほか。

「2022年 『トスカーナ・オルチャ渓谷のテリトーリオ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

陣内秀信の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×