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- Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061494466
感想・レビュー・書評
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紹介:仁後 浩美
この本は陣内秀信さんという、法政大学の工学部建築学科の教授をされ、イタリア建築学の専門家としても活躍されている方が書かれた本です。
南イタリア都市の構造・居住空間や、歴史・文化などの環境の中で南イタリアの人々が生活を続けている魅力について紹介してありました。
日本では災害に強い街にするのに、鉄筋コンクリートの近代的な建築に作り変えてしまう傾向が強いのに比べ、イタリアでは、歴史的な建物を修復し、再生することに強い拘りをもっていて、元のままの姿で残していくという考えをもっているイタリアの地域性は、とてもすばらしいことだと感じました。
南イタリアの人々が住む街並みが、何十年も何百年も変わらずそのままの姿を残し、今の都市が出来たかと言う歴史的過程が書かれていて、とても勉強になる内容で、南イタリアの街並みを歩くとき、その年の歴史を感じながら街歩きを楽しめる本です。詳細をみるコメント0件をすべて表示