エリザベス一世 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061494862

作品紹介・あらすじ

逆境に生まれ、大国スペインに勝ち、そして貴公子との恋…イギリスの運命を変えた女王!来襲する無敵艦隊を破り、華やかで冒険に満ちた時代を築いた処女王。その魅力的な実像と時代を鮮やかに描き出す。

感想・レビュー・書評

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  • エリザベス一世の生涯を、外交、宗教、財政などの面について満遍なく述べた良書だと思いました。
    著者は、高校教師や予備校講師を歴任された方のようで、なるほど文章がとてもわかりやすく、学者にありがちな妙に凝った言い回しなどは、ほとんどありませんでした。
    欲を言えば、観劇などにも並々ならぬ関心を見せた女王なので、文化方面の記述がもう少し欲しかったな、とは思いましたが、スペースの都合上致し方なかったのかもしれません。

  • 結局は当時のイングランドってブリテン島半分の小国だったんだよな、と思いつつ。/引き伸ばし、そらとぼけ、ぐずつきは、外交戦術としては高等かもしれないが…。/スペインとの決戦は、直接対決を避ける努力を続けたものの決裂。経験豊かな海将にまかせたエリザベスと、海戦未経験の将軍に事細かに指示をあたえたフェリペ二世の鮮やかな対比。/廷臣たちの活躍は、手堅いセシル、ウォルシンガム、ローリー…らと、才気煥発だが最後は破滅したエセックス伯の対比が興味深い。シェイクスピアもエセックス伯がバックにいて活動していたとは。

  • エリザベスⅠ世の生涯を描いている一冊ということになっているが、彼女自身の人となりに関する記述は少なく、16世紀西欧の歴史全般が語られている。もっとも読み応えのある部分は、当時の大国スペインの無敵艦隊との対決。スペイン・イングランド・ネーデルランド等々が戦いまみれるありさまを見ると、サッカーW杯の熱戦の源泉が見える気もする。

  • [ 内容 ]
    逆境に生まれ、大国スペインに勝ち、そして貴公子との恋…イギリスの運命を変えた女王!
    来襲する無敵艦隊を破り、華やかで冒険に満ちた時代を築いた処女王。
    その魅力的な実像と時代を鮮やかに描き出す。

    [ 目次 ]
    第1章 王女エリザベスの誕生
    第2章 女王エリザベス
    第3章 大国スペインとの対決へ
    第4章 スペイン無敵艦隊を撃滅
    第5章 変貌するイングランドの宗教と文化
    第6章 エリザベス時代の経済と社会
    第7章 エリザベスの晩年と死

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    [ 参考となる書評 ]

  • この女王様が一番好きです。
    海賊を飼いならしちゃったり国民と結婚したって言ったり。
    細かいことが結構載っているので新書にしては満足。
    ずっと品切れ中だったのですが最近やっと重版しました。
    オススメ。

  • 可もなく不可もない、きわめて常識的な入門書。参考文献がほとんどあげられていないのが難。

  • ゼミのテキストです。

    わたしも、国と結婚するとまで言わないけど
    「○○と結婚する!」みたいな突拍子もない事言ってみたいと思った。

  • イギリス(イングランド)の絶対王政、ひいては大英帝国の基礎を築いたエリザベス1世。彼女の在位期間(在位:1558年-1603年)の歴史を中心に書かれています。
    女王になるまでの試練、ヨーロッパの一弱小国だったイングランドが大国であるスペインの無敵艦隊(アルマダ)を破った過程、スコットランド女王メアリー・スチュアートとの争いなどエリザベス1世について知りたいならば読むべき本と思います。

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