マイルス・デイヴィス (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 72
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061494909

作品紹介・あらすじ

20世紀を代表する天才音楽家は、40年以上にわたりシーンの最前線を走り続けた。残された膨大な音源から「必聴盤」を紹介し、"帝王"の魅力に迫る。

感想・レビュー・書評

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  • マイルス・デイヴィスの生涯をたどる評伝です。

    本書では、著者自身のよるマイルスの音楽性にかんする見解は、比較的抑制されており、評伝としての枠内に収まっています。もっとも、『カインド・オブ・ブルー』以降のアルバムについての説明では、著者のマイルスへの愛が抑えきれなくなっている感はあるものの、全体的には新書によるマイルス・デイヴィス入門としてふさわしい構成になっているといえるでしょう。

    マイルスそのひとの個性的な生き方と突出した音楽表現にのみ記述が偏っており、ジャズ史全体のなかでマイルスの位置を定めたり、あるいは彼の生きた時代の文化的背景に触れるなどといったことはおこなわれていないので、多少不満も感じますが、マイルス・デイヴィスがどのような人物だったのかを知るための本としては、その役割を十分に果たしているように思います。

  • マイルス、かっこえー。

  • [ 内容 ]
    20世紀を代表する天才音楽家は、40年以上にわたりシーンの最前線を走り続けた。
    残された膨大な音源から「必聴盤」を紹介し、“帝王”の魅力に迫る。

    [ 目次 ]
    1 40年代ジャズとマイルス登場
    2 黄金のグループと『カインド・オブ・ブルー』
    3 ロックと闘う“ブラック・ヒーロー”
    4 奇跡の復活と“ポップ・マイルス”の時代
    5 ラスト・ノーツ

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    [ 参考となる書評 ]

  • 中山康樹はあっちこっちにマイルスねたを書いているが、これは入門編だ。得意のブートレグを除き、正規盤から各時代におけるマイルスの代表する音源を紹介している。1991.09に他界したマイルスは、その年のモントルーで、クインシー・ジョーンズののオーケストラと過去を振り返るような演奏をしているようだ。常に後ろを振り返らなかった彼がである。そんな音は聞きたくもないので、私は聞いていない。

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著者プロフィール

1952年大阪生まれ。『スイングジャーナル』編集長を経て音楽評論家。ロックにも造詣が深くビートルズ系の本の中でも『ビートルズを笑え!』は辛口でありながら面白く書かれている。オノ・ヨーコに批判的で日本語が読めるオノに対して批判する評論家としては希有な存在。主な著書に『マイルスを聴け』(双葉社)『エヴァンスを聴け』(ロコモーションパブリッシング)『超ブルーノート入門』(集英社)『Jazz名曲入門』『Jazz名盤入門』(宝島社)『ジャズを聴くバカ、聴かぬバカ』(KKベストセラ-ズ)『スイングジャ-ナル青春録』(径書房)『ビートルズ アメリカ盤のすべて』(集英社)『ビートルズ全曲制覇』(エイ出版)『ビートルズを笑え!』(廣済堂)『ディランを聴け』(講談社)『音楽中心生活』(径書房)『超ビートルズ入門』(音楽之友社)『クワタを聴け!』(集英社新書)『ジャズ・ヒップホップ・マイルス』(NTT出版)等がある。

「2012年 『かんちがい音楽評論[JAZZ編]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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