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- Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061495081
作品紹介・あらすじ
『春秋』『左伝』『史記』…名だたる史書に隠された予言構造は意外な王朝の覇権を意味していた!?詳細なテキスト解析から古代史の真相に迫る。
感想・レビュー・書評
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本書は、戦国中期に急速に形を整えてきた王朝の正統観を視座に据え、『春秋』、『左伝』などの史書・年代記を検討したもの。それらの史書の隠された「予言構造」を指摘している。
著者がオリジナリティのある説を提起されたことには敬服するが、本書を読んでも、著者の説にいまいち説得力が感じられなかった。例えば、ひとかどの人物に対して用いられる「夫子」、「吾子」が不吉な微言となっていると指摘しているが、それらしい例をいくつか挙げているだけで、牽強付会感が拭えない。さらに、『日本書紀』にも中国の古代史書と同様の予言構造が内包されているという指摘は「本当かよ」という感が強かった。
ただし、『史記』の年代矛盾は、踰年称元法と立年称元法の混同によりもたらされたものという説については、納得感があった。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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