うたと日本人 (講談社現代新書 1513)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061495135

作品紹介・あらすじ

日本人にとって「うた」は人や自然とのたたかいから生まれた魂の叫びだった!万葉歌の生命力と心性の淵源を探り、民謡や芭蕉の俳諧へと通底する「共同体の詩」の伝統を考察する。

感想・レビュー・書評

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  •  短歌や俳句をたしなんでいる日本人は数百万を超える。日本人は1億総芸術家と言われるゆえん。万葉以前の「言問う」時代が1200年、万葉の時代から1200年。谷川健一「うたと日本人」、2000.7発行。①事問う時代が歌の原始。自然との共感、自然との親和関係。すべてのものにアニマ(霊感)が。②万葉集は雑歌、相聞、挽歌の三本柱。相聞も挽歌も相手の魂乞いの歌 ③和歌から連歌へ、連歌から俳諧へ。 昔は、表現の巧拙は二の次、三の次で、自分の思いを人々に伝えるのが先決だった。現代短歌は文学の巧妙に駆られていないか・・・。

  • また再読したい。興味深い本でした。

  • 柿本人麻呂のくだりは面白かった。色々無理があるような気はしましたが、こういう解釈もあるんだなあと。

  • 和歌の本質を沖縄に結び付けすぎかも…

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著者プロフィール

1921年、熊本県水俣市生まれ。東京大学文学部卒業。 「風土記日本」「日本残酷物語」、雑誌「太陽」の初代編集長を経て、文筆活動に入る。「南島文学発生論」で芸術選奨文部大臣賞・第2回南方熊楠賞受賞。「海霊・水の女」で短歌研究賞受賞。 1981年以来、日本地名研究所所長として現在に至る。文化功労者。 冨山房インターナショナルより「谷川健一全集」(全24巻)を刊行した。

「2013年 『谷川健一全集 全二十四巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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